終ノ空 ケロQ

びみょーなゲームでした。
全体的なまとまりはあんまり褒められないと思います。
なんかあっというまだし、ラストは意外っちゃ意外でしたけど。
まぁ好きなところはあって間宮卓司のあとのほうの
奇妙な生き物?たちなんか好きですね。Moonっぽいですけど。
あとざくろのいっちゃってる会話とか好きです。

このゲームはかなり哲学色があります。
一応昔倫理選択でしたが哲学ちゃんとは学んでないので
あんまり正当な系譜で物をいえないのですが
僕は 結局I was born.の問題、
つまり「人は受動的に生まれてくる」という問題を扱った作品だと思いました。
それが世界の終わりとどう結びつくのか
ふと思い返すと繋がらないのですけど
きっとそうやって受動的に生まれて意味付けできない生に
終止符を打ち自分の世界を終わらせ意味付けしようということですかね。
確かにそれは自分の選択であり能動的な死なわけなので
意味っていうか目的性はありますね。
まぁただ死ぬだけだと逃げてるだけっぽいので
来世ためという目的を付け加えるのでしょうけど。
それに対して主人公なんかはただ観るだけなわけで、
そこらへんはすっきりしないところです。
まぁ僕らはみんな生きているんで、
そこらへんをうまく妥協できたからこそ生きていけてるわけです。
別に自分をだますだけならけっこう簡単だし
そんでだましていることさえ段々忘れちゃうものだと思います。
僕は認識するということに大きな価値を置いている人間なので
とりあえず生まれてきて良かったなと思えています。
別にこの妥協するしないは僕の人生にとってはそう大きな問題にならなかったですね。

哲学的にはまぁそういう話かもしれないんですけど
ラストが問題ですね。

ラスト主人公は同じところをぐるぐる回る人生になってしまったようです。
しかも記憶が繋がらないので何週しているのかとかもよくわからないと思われます。
そうですねーこういう結末なら僕も死ぬほうを
選んじゃうかもしれません。
つまんなそうです。
でも僕っていうのを記憶の連続性をもっていうなら
きっと連続した日の終わりで毎回死ぬと同じですね。
ならば一日だけ寿命長くても良いかなって気もします。

全体的な感想としては
「気持ちは分からないでもないんだけど 全体的に物語として説明不足」
という感じでした。

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