CLANNAD KEY

CLANNAD -クラナド- 初回限定版

CLANNAD -クラナド- 初回限定版

一応CGは100%うまっています。

おもいっきりエンディングまで書いていてかなりネタバレなので未プレイの方はみないほうがいいですよ。

  • 第一印象

通常シーンの印象ですが、これぞKEY、本物だって思いました。
へんな語尾とかかなり頭の弱い子の設定は、他のゲームでぱくられてきたけどやっぱ本物にはかなわない。
Airのガオですでに明らかだが、語尾がもはやかわいくない。
”にゅ”とか”にょ”とかは客にこびていると思った。
今回の古河渚の「あんぱん!」なんて全く意味が分からない。それ自体ではかわいくもない。
でも話が進んでいくとそういう細かいことをわりとかわいく思えてくる不思議な雰囲気がある。

泣けました……。ことみの両親が自分の論文よりもことみへのプレゼントのぬいぐるみジュラルミンケースに詰めるシーンです。


ここのお父さんみたいに世界は美しいんだよ。って僕も言ってみたい。
まぁ徹夜明けに学校の外にでてすごく静かな大学をみるとけっこう綺麗だと思う。あと単純に夕日とかって綺麗。春の桜の隙間からみえる青空なんかもね。

それは分かってるんだけど、こうしてCLANNADに向かっている僕が世界は美しいなんて言ってもいいのだろうか……。すくなくともパソコンの前に向かう僕の姿はあんまり綺麗ではないな……。人つきあいとか予算とかそうういうのも綺麗じゃない。綺麗なものだけみて生きて生きたいなぁ。


くだらないことだけどCLANNADやっててカラビ・ヤウ多様体なんて言葉を聞くとは思わなかった。素研出身者がいるのだろうか……?世界を音楽に例えるっていうのもスペクトル分解のことを(たしかオイラーもそんな思想を持っていたような……)たぶん言っているのだろうからそういうバックグラウンドの人が書いているような気もする。


僕はAirの時は遠野美凪が好きだったし、つくづくこういうキャラが好きらしい。
でもこういう子ってある意味理想化された自分なんだよな……。
理屈ばっか追って人とコミュニケーションするの苦手な奴。
このキャラを最初に攻略するってことは僕は他人よりまず自分を救いたいってことなんだと思う。


このキャラをクリアーして多少僕は救われただろうか?
印象だけど少しはマシな気持ちになれたかもしれない。

まぁ僕の中で恋愛はけっこうどうでもいいということが判明しつつありますが、やっぱり最後に弟と桜並木歩くところがいいですね。


しかし、僕の感覚ではしっかりした奴の彼氏とか彼女ってわりとどーしょもない奴だったりすることってあると思う。相手のレベルにあわせられないとかそういう問題そのものが僕にはぴんと来ない。

特にコメントなし……。可もなく不可もなく……。

鼻水たらしながらぼろぼろ泣きました。こんな僕はアホでしょうか……。

存在が忘れられしまうっていのはONE的かもしれない。KEYのお家芸かもしれない。それでもひたむきな奴が忘られてしまうことに涙する。
不条理ってわけではないんだと思う。不条理から生じる感情は怒りじゃないか。条理にもかかわらず悲しいことっていうのが涙を誘うと思う。


結論がご都合?
そんなのどーでもいいですよ。風子シナリオは傑作です。

お父さんがいいですね。
Airの時には馴染めなかった親が子にたくす思いに感動できるようになったのはきっと僕が年をとったからだと思います。

やっと春原もいいとこみせたね。
幸村俊夫シナリオもかなりいいと思う。

柊勝平のシナリオをやると本人のシナリオより藤林椋の個性がより分かる。
しかし、結構どうでもいいシナリオだった。


好きな話だけどこれだけだとあまりにも中途半端かな。

  • After Story

がんがんに泣きました。
もう回数とかどことか覚えてません。
まぁ一応思い出してみると
芳野祐介の挫折のところが泣けた。
岡崎直幸も当然泣けた。
古河秋生シナリオのバスジャックのシーンも泣けた。
(もう涙腺弱くなってるのかも)
もうAfterシナリオになると
「もうわかった。こいつらが頑張ってるのがもうわかったから、幸せな結末を用意してくれ〜って感じになってました。」

  • 全体

前作Airからkeyは家族をテーマにしていると思う。
家族計画なんてそのままのタイトルの作品もあったがまだ恋愛が主眼に置かれていた。CLANNADで恋愛が主眼なのかのか家族愛が主眼なのかってのは意味のある問いなのかどうかわからない。全部の話にあてはまるとはいえないけど、恋愛っていうのは他者との接触であり、それを通して成長することで、今まで自分がつかってきた家族愛を再発見するという構図はあるんじゃないかと思う。