リトルバスターズ! KEY

リトルバスターズ! 初回限定版

リトルバスターズ! 初回限定版

さて、長々とリトバス関連記事にお付き合いいただきましたが、図式で理解する!〜リトルバスターズ感想&考察のまとめ〜にて感想もまとめたことですし、紹介記事を書いて、一旦筆をおこうと思います。

情報のまとめサイトは以上、さすがに情報が多いですね。僕がここで紹介記事を書く意味があるのか疑わしいですね。少し読者を絞った書き方をしたほうがいいかもしれません。

KEYって何よ?って方へ

KEYはエロゲメーカですけど、エロゲってのはまぁエロいエロゲと、物語としての完成度が高い作品と二つの方向性があるわけです。KEYは最近はほとんど全年齢対象の作品ばっかりですね。物語の完成度側のブランドです。最近ラノベに進出した田中ロミオの作品も分類するならこちらですね。奈須きのこも一応エロゲとして出す以上はエロにこだわると表面上では言ってますけど、さすがにウエイトは物語側に大きく傾いています。

そうした中でもKEYは物語としての完成度の方向に特化したメーカだといえるでしょう。特に今までのONE、KANON、AIR、CLANNADは涙なしににはプレイできないゲームであり、”泣きゲー”っていう言葉を定着させたメーカーであろうと思います。

KEYは知ってるけど、いまさら泣きゲー?もうそんな年でもないんですけど…って方へ

そのKEYの最新作が本作なわけですが、ノベルゲームのシナリオ作成技法(涼元悠一)で語られているように、泣きゲーを作る技術はもうすでにかなり一般化しており、ただ泣かせるゲームを作っていたのでは業界の最前線には留まれません。本作は”プレイ後に嫌なことにも立ち向かえる気力”をもらえるゲームで、ただ”かわいそ、かわいそ”というゲームではなくなっています。

また、本作は間違いなく”大作”です。今回はフラグ管理や、ランダム要素など、相当凝っており、小さなメーカでは、無視したくなるような細かいところまで随分気を使ってある作品です。オフにできるミニゲーム要素も楽しく、ヒロインや友達と遊ぶ日常の楽しさを満喫できます。

麻枝准氏のKeyのタイトルからの引退作となるそうで、KEYに思いいれがあるゲーマーのみなさんは記念にいかがでしょう*1

私…腐なんですけどって方へ

実はこういう萌えなノベルゲーってけっこう女性の方もなされているんですよね。

感想を見てまわりますと、たくさんの腐の方がプレイなされているようです。実は本作はヒロインとの恋愛より、男性同士の友情がメインになっておりまして、腐なあなたや、男性の燃えに興味がある方にも楽しんでいただける内容になっています。

男性の萌えを知りたいあなたにもおススメです。男性の萌えはずばりクドリャフカにあります。わふ〜!(ヒロインの口癖です)

まとめという名の雑感

今さら僕がこうやって紹介を書くまでもないゲームです。CLANNADを上回らないというご意見が多数ですが、KEYと一緒に大きくなった僕としては(正直バカですねw)、2007年に家族愛をやるわけにもいかないと思う次第です。家族愛から友情へ…こういった変化は社会情勢とリンクしていると思いますよ。毎回毎回前作の反省を生かした作品を作り続けているKEYをまだまだ応援していこうと思います。