2004-04-18から1日間の記事一覧

メランコリーの水脈  三浦雅士

様々な作家の作品を「メランコリー」という観点で切る本。 メランコリーは現実、世界、自分とのずれ感とか距離とかを表す。 僕もこの感覚を感じることがある知っている作家も知らない作家もこんなことをテーマにしているのかと興味をひかれた。 -

エロティシズム  澁澤龍彦

これを読んで一番驚いたのは文系と理系の差みたいなものだ。 たとえば棒は男性器の象徴であるとか海は女性器の象徴であるとか、 どんな証拠があって言ってるんだろうと思う。 実験で確かめるとかそういう問題ではなくて、 もっともらしさやおもしろさが言説…

「暗号解読」  サイモン・シン

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/07/31メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 230回この商品を含むブログ (241件) を見るこれは暗号作成と暗号解読の歴史を具体例をまじ…

「ブラインド・ウオッチメーカー」  リチャード・ドーキンス ,「赤の女王」  マット・リドレー

この二冊は進化論を扱った生物学の本である。 前者のテーマは,人間の目やコウモリのエコーロケーションなど, 複雑なデザインが遺伝的変異と自然淘汰があれば発生するということを説明している。 この本のタイトル盲目の時計職人とは方向性をもたない遺伝的変…

「透明な存在の不透明な悪意」  宮台真司

これはそんなに好きな本ではない。 ニュータウンの歪みみたいなものはそんなに目新しい話じゃないし、 宮台自体が”おやじ”的な考え方におちいっている。 でもそれはしょうがないことだし、 彼がその困難をどう解決するのかには興味を覚える。 ところでこの本…

「ナショナリズムとジェンダー」  上野千鶴子

ナショナリズムとジェンダー作者: 上野千鶴子出版社/メーカー: 青土社発売日: 1998/03/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (20件) を見るフェミニズムという学問のことはある意味どうでもよく、 自分の成立している条件とかを…

「JUST FOR FUN」  リーナス・トーバルズ

著者はLinuxの開発者。 Linusの人柄や考え方は賛同できるものだった。 こういう本を読んでいるとますますMicroSoftが嫌いになり、 Hacker文化に惹かれる。 -

「不思議宇宙のトムキンス」 ジョージ・ガモフ/ラッセル・スタナード

この本は「トムキンスの冒険」を新しい科学的な発見を踏まえて書き直した本。 この元の本は佐藤勝彦がこの本を読んで物理を志したというしているほど有名な本で、 Gamovは量子力学やビッグバン理論の関係で有名な物理学者。 その噂に負けないおもしろい本だ…

「マッチ箱の脳(AI)」  森川幸人

人工知能についての本。 この本の作者はPlayStationの”がんばれ森川君”を作った人。 他にもいろいろなゲームに関わっているみたいだけど、 ゲームへの応用なんかを例にして人工知能の アルゴリズムを解説するのは僕には非常にわかりやすかった。 -

一般書の感想など

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