マギカロギアのリプレイを解析
魔道書大戦RPG マギカロギア (Role&Roll Books)
- 作者: 河嶋陶一朗,冒険企画局,トリゾー
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2011/04/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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僕はずっとシナリオの工学化、誰でもシナリオを作れるようになる技術に興味があります。
市販のリプレイってやっぱりよく出来ているんで、それを解析することはシナリオを作るのにかなり勉強になると思います。
そんなわけでマギカロギアのリプレイを解析しますけど、ネタバレがあるので読んでない人は見ないほうが良いかもです。
考察
導入フェイズでは4人のPCに対して4通りの導入(因縁、命令、日常、偶然)とマスターシーンによるミッション内容の説明。マギカロギアではアンカーと運命を結ぶのが重要だが、メインフェイズでは調査が主で事件シーンの割合は少なくなりがち。導入フェイズでアンカーを配るのは合理的。冬寂と日比野タカシの関係が微妙だが他はアンカーを守りたくなるシーンになっている。アンカーの希望や夢の内容が温厚だとそういう気持ちになる。命令に従うタイプの導入ではどうしてもアンカーに感情移入してもらいにくいかも。ただしそういうドライな立場も、他との比較上いても良い。
NPC5人で断章持ちの秘密が2つ、もう一つの断章は断章を倒したらもらえるタイプ。通常3回断章と戦うわけだが、全部NPCが持つとすると作業になりやすいかも。断章のうち一つぐらいは凝った場所に隠すのも良さそう。
プレイヤー分が12シーンでマスターシーンが+2回。それを調査が5回、魔法戦4回、事件3回、調律2回で消費。ただし、調査のうち一回は魔法戦に突入。NPCの数分の調査と断章と3回の魔法戦で9回使うはずなので、マスターシーンなしでは余裕は3シーンしかない。マスターシーンで断章が襲ってくるのはシーンを省ける分サービスになるので有効か。
全体的な情報
PC4人、NPC5人
リミット3
導入フェイズ
- 大夢のシーン 禁書との因縁
- アンカー:律歌
- GMのシーン 全員集合でミッション内容の提示
- 人物:日比野タカシ
- 人物:沢木リッカ
- 人物:沢木ミズホ
- 冬寂のシーン 命令に従った先のアンカーとの遭遇
- アンカー:日比野タカシ
- 律歌のシーン 日常としてのアンカーとの遭遇
- アンカー:沢木リッカ
- 密 のシーン アンカーとの偶然の遭遇
- 人物:大蔵マリト
メインフェイズ
第1サイクル
- 律歌のシーン 調査
- 秘密:運命上昇
- 大夢のシーン 調査
- 秘密:空
- 冬寂のシーン 調査
- 秘密:断章
- 密 のシーン 魔法戦(断章)→敗北
- GMのシーン 魔法戦(断章)→勝利
第2サイクル
- GMのシーン 事件
- 人物:犬神博士
- 密 のシーン 事件
- 冬寂のシーン 調査
- 秘密:断章
- 律歌のシーン 調律
- 大夢のシーン 調査→魔法戦(犬神博士)→勝利
- 秘密:犬神博士
第3サイクル
- 密 のシーン 魔法戦(断章)→勝利→秘密(断章)
- 秘密:断章
- 大夢のシーン 事件
- 律歌のシーン 魔法戦(断章)→勝利
- 冬寂のシーン 調律