猫撫ディストーション WHITESOFT

うーん。良いシナリオなんだけど。。。と言葉を濁してしまうゲームでした。

エロゲ批評空間などでシナリオが褒められていたからプレイしました。シナリオの元長柾木美少女ゲームの臨界点などで知っていて興味を持っていたこともあります。僕は結衣シナリオと琴子シナリオを最後にしたのですが、その順番も悪かったのかなかなか物語の全体像がつかめず、少々疲れる展開でしたね。最後まで遊んでみると「ほほぉ、おもしろいじゃん」と思えるところもあるのですが、そこまでたどり着くまでにバテる人もいると思います。

このゲーム、SFとしてはそこそこうまく行っていると思うので、もっと恋愛要素、ギャルゲー要素で読者を引き込む形にできていたら傑作になっていたような気がします。絵自体は可愛いんですが、その娘さんのために何かしたいという気持ちになる要素があまりないので、恋愛ものとして全然成立していません。エロシーンだけあれば良いと思っている様がありありと見えます。エロシーンさえあれば良いならAVで良いでしょう。アニメ絵でももっとエロに特化した作品は山ほどあります。そうした環境の中でこういったエロゲをやるというのは、その娘さんにストーリーや物語を求めているんですね。このゲームはそういうところが疎かで話を読み続けさせる魅力に欠けているのです。

まぁ辛口な評価となりましたが、最近感じたことのない気骨をシナリオから感じました。そこは評価した上での話としてお聞きくだされば幸いです。