ゲームシナリオライターの仕事 前田圭士
ゲームシナリオライターの仕事 名作RPGに学ぶシナリオ創作術
- 作者: 前田圭士
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/07/29
- メディア: 単行本
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小説や映画などをお手本としたシナリオ作成本ばかり読んできたので、目のうろこがとれました。キャラクター性や物語をゲーム内の戦闘なので表現することは確かに可能だし、ゲームというメディアで遊ぶ以上それこそよく考えなくてはいけないところですよね。
単に、シミュレーションゲームとしておもしろい戦闘を提供するということではなく、キャラクター性や物語性がよく現れるようなセッションギミックや戦闘配置などを考えるのを今後の課題にしていきたいところです。
ちなみにこの本はいわゆるドラクエのようなRPGの作り方に特化しています。村人の台詞の作り方などはTRPGでは参考にならないでしょう。
クリエーターズインタビューの個人的な感想
桝田省冶はすごいね。
ゲームでは、主人公の葛藤は眺めさせるものではなく、体験させるものなのだ。
なるほど。でもそれをするにはどうすればいいんじゃ〜!言っていることはすごく本質をついていて納得できる。でも実際にそれをするのは難しいです。
重馬敬はいい人です。
ファンタジーというものは、そういう現実世界に存在する嫌なこと、つらいことに立ち向かう勇気や力を与えていけるものだと僕は思ってるんです。
現実には正義が勝つなんて誰も信じない。でも正義が勝つと信じたい気持ちは確かにある。創作活動を通して、ただ現実の厳しさを認識させることにどれほどの意味があるんでしょう。シナリオライターの良心は大事だと思いました。