ベストセラー小説の書き方  ディーン・R.クーンツ, Dean R. Koontz, 大出健

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)

小説を書く上で、初心者の陥りやすい穴などについて書かれた本です。ウケル要素というものをかなりぶっちゃけており実践的です。
具体的な書き方だけでなく、作家としての姿勢などにも言及があり、参考になります。特に、この本はエンターテイメントを書くことが決してくだらないことではないと強く主張していて、RPGのような娯楽を提供しようと思ったときに、非常に心強く背中を押してくれます。

HOW TO本ですが、独特の文体があり、読み物としても楽しめるので是非お勧めしたい本です。

自分のためにちょっと役に立ちそうなところを拾っておくと

アクションシーンのこつ

短文を連続させてスピード感をだす
とぎれない長い文章を多用することで、ほんとうはほんの一瞬で起こっていることの興奮を長続きさせることもある

キャラクターの動機付け

複数の動機をもたせるようにする ビジネス上の目的+感情的な理由

悪役の目的が金だけとかちょっとがっかりしませんかね。嫉妬とか憎悪とかそういうのもつけられたらつけたほうがいいです。

台詞

話し言葉と書き言葉は文体も内容も違う

僕は女性PCをやるとき「〜だわ」みたいなしゃべり方をする人は現実にはいないので違和感を感じたことがあるのですが、話し言葉と書き言葉は違うし、日常と小説では言う内容も言葉遣いも確かに違いますね。