物語の命題 6つのテーマでつくるストーリー講座 大塚英志

なんとなく大塚英志のストーリー講座は僕がレビューしなければいけないという変な義務感を感じて本作も買ってしまいました。

作品にはなんとなくテーマがあるような気がすると思いますが、そのテーマというのは構造に宿るというのが大塚英志の主張です。そういうわけですので、今回もこのテーマの作品はこういう構造になるというお話です。

そうなってくると実は、今までの大塚英志の主張や創作法のお話に対してすごく新しい話というわけではなくなり、今までの創作法の話を別のまとめ方をしている本という印象をもちました。

例えば

アリエッテイの命題


成長を選択した主人公は「ライナスの毛布」や「空想の友達」に別れを告げなければならない

といった感じで、不思議な友達をだして一緒に冒険をし、最後に分かれる展開にすると”成長”というテーマが現れるといった具合です。

こういう命題を6つ提示しています。

面白かったのですが、僕にとっては新鮮味にかける内容ではありました。