楽しさの説明を疑う

上で紹介した単純な脳、複雑な「私」にある実験が載っている。2グループに単純作業のつまらない仕事をさせて片方には高額の報酬を渡し、もう片方には少ししか報酬を渡さない。その後に仕事が面白かったかどうか尋ねると、低額しかもらってないグループのほうが楽しかったと答えるらしい。

これは「低額しかお金をもらってないのに仕事をしてしまったのはその作業が楽しかったからだ。そうでないとつじつまがあわない」という理屈で生じるようだ。

我々TRPG者も事あるごとにTRPGは何が楽しいのか議論するが、それはTVゲームにあるような爽快感やレベルアップにあるような報酬など分かりやすい満足がないからかもしれない。

楽しさの理由探しが単なる自己肯定ならば、自分で納得出来る理由を一つもてば良く、一つの意見にまとめる必要はなさそうに思う。