シャドウラン4th初心者以前の心構え

シャドウラン 4th Edition (Role&Roll RPGシリーズ)

シャドウラン 4th Edition (Role&Roll RPGシリーズ)

最近シャドウラン4thで遊んでいます。

シャドウランはこれで4th editionとなるわけですが、今まで一回も遊んだ経験がない僕がいきなりGMをすることになりました。今思えばかなり無茶な企画でしたね。最近なんとかまわせるようになってきたので一度まとめてみようと思います。

ルール

僕のもっとも慣れ親しんだシステムはソードワールドで最近はずっとアリアンロッドをやっています。システムは広く浅く遊んでいるのでダブルクロス・天羅WAR・アルシャードガイアゲヘナガンドッグあとりゅうたまAの魔法陣なんかを遊んでいます。

新しいシステムを遊ぶ場合には全員未経験者ですから、PL経験がないままGMをするってこともよくやってきました。今回もやればなんとかなるだろうと考えていたのですが、今まで遊んできたシステムとルールまわりがずいぶん違っているせいか、ゲームをまわすのに苦労しました(今もまだまだですけど)。

まずは射撃戦闘

今回はとりあえず全部OKというレギュレーションでキャラメイクしてもらいました。
最初は出来ることを限定したほうがよいという記事を見たのですが*1、未経験者だからどこを限定していいかも分からなかったからです。記事を鵜呑みにすることもできたんですが、GMが納得できてないレギュレーションをつけるのは嫌だったんです。

でもそうは言っても確かにまず基本的なルールを覚えるセッションをしたほうがよさそうですねw。シャドウランは外国産のゲームなので日本語の資料が少ないこともプレイアビリティを下げているのですが、単に銃を撃つだけのシナリオ(?)がRole&Roll Vol.37に載っているので、そのあたりを参考にするとよさそうです。ただ銃を撃つだけのシナリオって言っても相手の敵を用意しなければならないわけですが、初心者GMが敵のデータを作ること自体がけっこう難しいので、こういうものに頼ったほうがよいと思われます。

ドローン(自立した機械)

シャドウランは近未来を舞台にしていまして、機械のオートメーション化が進んでいます。自立した機械が闊歩する世界観です。

GMとしては企業のセキュリティとして、銃座のついた戦闘機械みたいなトラップを配置したいですよね。でもシャドウラン用トラップコレクションなんてものはありませんので、これも自分で考える必要があって大変です。

僕はこのトラップをSWやアリアンロッドみたいに作ろうとして失敗しました。SWやアリアンロッドタイプのトラップとは、GMが回避のための目標値を示し、その判定に失敗するとダメージをうけるタイプのものです。シャドウランではこういうタイプの罠を一瞬で作ることができません。トラップも能力値を持つある種のキャラクターとして作成する必要があります。基本のシャーシとなるドローンを372ページから選び、そこにOSやファイアウォールと武器を設定します。

ここは新しめのシステムでばっかり遊んでいると、気づくのが遅れる大事なところなのでもう一度いいましょう。シャドウランではダメージを与えるトラップとしての意味しか持たない存在を作ることができず、全能力値を決めると自然にトラップとしての性能がでてきます。NPCに対する考え方もそうで、情報を与えるためだけに出てくるNPCでも能力値を決める必要があります。必要があるとまでいうといいすぎなのですが、PCがどういう交渉をしてくるか分からないので、いろんな状況に対応するためには全能力値を決めておいたほうが無難です。その場で決めればいいじゃんと思われるかもしれませんが、その場で決められるっていうのは、NPCの能力値の数字に対して常識がある場合ですよね。未経験な場合には数字の設定にも一悩みしてしまうのです。

ちなみにそうしてできたトラップに関する大事なルールは以下です。

ドローンの強靭力はシャーシで決まる(P372)。そこから物理ダメージに対するコンディションモニターも決まる(8+強靭力÷2)。敏捷力、反応力、直感力、論理力についてはパイロットの値を使う。即興ハッキングに抵抗するにはファイアウォールの値を用いる。

こうまとめて書くと簡単ですけど、上のは1文1文違うページに書かれていることを寄せ集めてきたものです。シャドウランのルルブはこうやって目的別に書かれているわけではないので、読みこなすのがけっこう大変なんですよね。自分でまとめてから気づきましたが、このあたりはRole&Roll Vol.45&Role&Roll Vol.47によくまとまっています。

リギングとハードウェア&ソフトウェア

最近やっと理解して(たぶん)、サマリーを作り始めたリギングについて。リギングというのは、上のように作成したドローンをネットを介して直接操縦することを言います。このときの判定方法なのですが、ハードウェアとソフトウェアという理解をすると良いと思いました。

どのシステムでも能力値+技能というタイプの判定をすると思いますが、この能力値というのはハードウェアの性能で技能というのはソフトウェアの性能なんだなぁと思ったことはありませんでした。能力値も技能も一人のキャラクターに付随するもので、Aさんの能力値を用いてBさんの技能で判定するなんてことはなかったからです。

しかし、リギングというのは本質的にドローンの能力値を使って、リギングする人、リガーの技能を用いて行動します。ハードウェアもソフトウェアも一人のキャラクターなのが普通の判定。ハードウェアもソフトウェアもドローンのものを使うのが自立したドローンの判定。ハードウェアはドローンのものをソフトウェアはリガーのものを用いるのがリギングの判定と、そう思うと綺麗に納得することができますね。

まとめ

さて拙い素人考えを延々と述べてきましたが、新しめのシステムばっかり遊んでいる人がシャドウランみたいなシステムを遊ぶときどうしたらいいのか、二つのコツがあるように感じました。

  1. 登場する人物・トラップにはなるべく全能力値を作っておくこと
  2. その判定に対してハードウェアとソフトウェアが何なのか意識して、使用する能力値と技能を設定すること

こういう風にルールが細かいということは、PL側で行動を工夫することが報われる可能性も高いことを意味していると思います。まだまだ初心者ですが、精進していきたいです。

参考リンク

英語だけどシナリオいっぱい。とりあえず地図だけ借りたりできるw。

ルールのサマリーなど。