神曲奏界ポリフォニカ 黒 大迫純一 BUNBUN

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ポリフォニカは同じ世界観を使って複数の著者が小説を書いています。各シリーズには色の名前がつけられているのですが、その黒、ポリ黒を読破しました。黒では二作の外伝が出ているのですがそちらは未読です。

ポリ赤が6作しかでてないのに、後からはじまった黒が8冊+外伝2冊も出ていて著者の速筆ぶり(もしくはポリ赤の榊一郎の遅筆ぶりが)がうかがえます。ところでこのポリフォニカシリーズは名前に巻数が入っていないので素人は一瞬ひるみますが、裏表紙を見ると何作目か書いてあるのでそちらを参考にしてください。

さて本作の主人公は精霊に関する事件を扱う精霊科の警察官ふたり、マチアとマナガです。まぁ警察にはいろんな犯罪が持ち込まれるのでストーリーが作りやすいそうですね。ポリ赤にしても神曲事務所はいうなれば何でも屋ですので雑多な依頼が申し込まれ話が作りにくいってことはないと思いますが、メインだけあって本筋の話をかかなきゃならない分つらいのかもしれませんね。それにしても、なんでも屋や警察官が主人公なのはTRPGで遊ぶとき相性が良さそうですね。ポリフォニカのTRPG化はいろんな意味で好ましいのかも。

でも、TRPGのルルブは売れてるのかなぁ。本屋を見た感じでは売れているようだけども…。ネット上で見るとどうもTRPG者は買ってる感じだけど、ラノベ者は買っているのでしょうか、心配になりますね。僕みたいにリプレイから入って、世界観を知るためにノベルまで買っているTRPG者はけっこういそうですが、逆はどうなんでしょw。

本シリーズの見所はマナガとマチアの信頼関係です。見た目的には父と娘といった感じでもありますが、事件解決のためにお互いの得意な分野を分担していて、力関係は傾いていません。信頼はしているけど依存はしないように気をつけているところなどが気持ちがいい。二人の関係はたまに恋愛関係に近い部分も見せますが、ベタベタしすぎないし好印象です。一般に二人の関係が強固すぎると物語が閉じてしまいがちになりますが、ポリ黒では後半になるとシェリカやレオンなど登場人物が増え、物語が広がっていきます。

続きが気になりますが、刊行ペースも速めですし、ストレスなく待てそうです。これからもポリフォニカ・黒を応援したいと思います。

追記 ブクマコメントから

ポリフォニカTRPGは圏外w(REVさん)

大阪屋ランキング500位まで 8月18日〜24日をみるとポリフォニカのリプレイは圏外とのこと。あちゃ〜wポリフォニカのルルブとリプレイは8月15日発売(実際にはもうちょっと早めに出荷されてた)だったはずなので、最初の3日分が入ってないからかもしれないが…。あんまり健闘はしてないのかもw

榊一郎は遅筆じゃない(gensouyugiさん)

榊一郎は他にファミ通文庫などでも書いていて遅筆じゃない。むしろ速筆なほうであるというお話。補足ありがとうございました。