聖女のちょっとした受難 番棚葵, グループSNE, 秋口ぎぐる, 黒淵かしこ

聖女のちょっとした受難―Replay:エムブリオマシンRPG (integral)

聖女のちょっとした受難―Replay:エムブリオマシンRPG (integral)

さてさて、エムブリオマシンのリプレイ読みました。

こちらの日記を読んで、やばそうな雰囲気を感じながら手にとったんですが、ところがどっこい僕には面白かったです。

僕はエムブリオマシンで遊んだことがあります。アドベンチャーパートはなしで単に模擬戦をしただけなんですが楽しかったです。そのとき思ったのはNPC対PCの戦闘よりPC同士の戦闘のほうが楽しそうってことでした。エムブリオマシンでは読み合いが大事になるのですが、GMの脳は一つなのでPCの数が多くなると相手の動きを読むのが苦しくなります。またGMはNPCを何台も操るので仲間の動きを読む必要がなく有利です。その有利さを考えると、NPCの思考ルーチンを単純なものにしないと不公平というものでしょう。つまりGMとPLでは遊ぶ条件が違うのでバランスをとるのが難しいのです。エムブリオマシンはけっこうミニチュアウォーゲームらしさのあるゲームなのでフェアだったほうが面白いと思います。

そこでこのリプレイの話に戻りますが、実はこのリプレイPC4人が二人VS二人に分かれて戦闘します。このアイデアは非常にエムブリオマシンに合っていますね。普通のTRPGはPC同士は協力する遊び方が主ですので、こういった遊び方をするには勇気がいりますが、公式でやってもらえると安心できます。そういう遊び方を紹介する意味でこのリプレイはいいリプレイだったと思いました。

戦闘シーンではアンジェリーナのプロットが神がかってて驚きましたし、僕は楽しませてもらいましたよ。

PCたちのキャラは確かに変なのですが、アドベンチャー編はわりと地味なのでこういった変なキャラも良いアクセントになっていました。僕は高評価です。

そうだ、大事なことを言い忘れるところだった。このリプレイはサプリメント密林戦線の紹介を兼ねているんですが、ジャングルを探索しながら武器を確保していくという遊びも非常におもしろそうでした。あんまり詳細はよくわかりませんでしたが、サプリメントの宣伝という意味でも成功していると思います。

まとめ

  1. PCが二人づつに分かれて敵対するのはEMに良く合っている。面白い遊び方。
  2. 戦闘シーンはアンジェリーナのプロットの冴えに着目すべし!
  3. 変なキャラは地味なストーリーの良いアクセント
  4. 密林戦線の良い宣伝

以上で。