マップ共有ソフトscreen monkeyの導入

TRPG力を取り戻そうとしたら”シャドウランのGMしなさいよ!”と言われました。さてシャドウランでは何をやりたいかといえば、やっぱりすげぇ警備の厳重な建物を強襲してなんか奪ってくるセッションがかっこええよなぁと思うわけです。雪だるまさんとは家が離れてますし、当然オンラインでやるわけですが、マップ共有ソフトが使えるといいなぁと思いました。戦闘なんかをエンゲージ制でゆったりやるにしろ、キャラクターの位置にトークンを置くとちょっと燃えてきますよね。シャドウラン以外でもマップ共有ソフトは重要です。

screen monkey

オンラインTRPG用のマップ共有ソフトとしてはscreen monkeyが有名です。今回はこれにチャレンジしてみました。これ自体は有料のソフトですがlite版が無料で配布されており、十分な機能が供給されます。

ここからDLしてみてください。

設定

これはGMがホストとなりサーバーをたて、そこにプレイヤーがIEやファイアフォックスなどのブラウザでアクセスするタイプのソフトウェアです。

設定上、一番問題なのはGMがしなくてはいけないポートフォワードの設定だと思いますのでそこを中心に解説します。

概念

最近はADSLなどでルータを用いている家庭が多いのではないでしょうか。そのときどうやってインターネットと繋がっているかというと下記のような構成になっています。

インターネット ―― ルーター ハブ パソコン(screen monkeyを立ち上げる)
        ←WAN側    LAN側→      
        xxx.yyy.zzz.www    192.168.ccc.ddd     192.168.aaa.bbb
                   127.0.0.1

このときパソコンが複数台あるならハブから何台かぶら下がっているわけです。

IPアドレスといわれるインターネットの住所がルーターを境に分かれてます。これはマンションを思い浮かべてください。ルーターまでが住所で各パソコンがマンションの部屋みたいな。ルーターがマンションの管理人さんで、郵便物はルーターさんがとり扱います。郵便物を届ける場合にはルーターのWAN側の住所xxx.yyy.zzz.wwwを書かなければいけません。192.168.aaa.bbbはマンションの何号室という情報しかないのです。

ここでルーターさんに郵便入れをつくってもらって、そこにいれたものは全部マンションのある人に渡してくださいという設定をする必要があります。これがポート転送です。

まぁこのへん分かりますよね。

確認ツールと注意点

さて、このポート転送・ポート開放。設定が難しいとよく言われます。というのもマンションの中からだとルーターの外からどう見えるのかの検証が難しく、設定がどこまで正しいのか分からないからです。

ここでは設定を確認しながらポートを開放していくのを順を追って説明します。実際の操作は他のサイトへのリンクでごまかして、確認するツールと注意点を中心に述べていきます。

ファイアウォール(FW)

ウィンドウズ、ノートン、ウィルスバスターのファイアウォールを試しにきってみてください。ほんとは切らないでscreen monkeyだけ許可するのが正しいのですが、問題の切り分けが面倒になるのできって試すとよいでしょう。この工程は全ての人に必要ですので気をつけましょう。詳しくは以下のサイトを読みましょう。

テストが終わったらFWを戻しておいてくださいね。

UPnP

UPnPをうまく使えばポート開放の設定が著しく簡単になると思われます。これはメッセンジャーなんかに使われている技術らしいのですが、ルーターの設定をいじらないで、ポートの開放をしてくれるという技術です。ルーターがこの技術に対応している場合、話が簡単になる可能性があります。詳しくはこのあたりのリンクをみてください。

screen monekeyの場合10015番を開けます。TCPです。

ルータの設定をする。

UPnPで成功した人はここはとばしてください。UpnPで失敗した人はここをがんばりましょう。screen monkey自体もUPnP機能がありますが、切ったほうが良いかもしれません。

詳しくは以下のサイトを読みましょう。

ポートが開いているか外から確認

ポートが開いているか外から確認してくれるツールを紹介します。

このサイトが非常に便利です。自分のWAN側のIPアドレスも教えてくれますし、ポートが開いているかチェックもしてくれます。

このとき以下の点に気をつけてください。

  • screen monekeyは起動しているか(起動してないと応答しません)
  • FWは切ってるか?(またはscreen monkeyが例外に設定されているか)
  • ポート転送したのはTCPのプロトコルか(UDPだと反応しないのでこのツールでは確かめられません
うまくいきそうな場合

今までのでうまくいきそうな場合次のステップに進みます。
screen monekeyを起動した状態でIEやファイアフォックスなどのブラウザを開き
http://127.0.0.1:10015/ か http://192.168.aaa.bbb:10015/
にアクセスしましょう。サーバー側と同じものが映っていますか?これはたいていうまくいくと思われます。127.0.0.1は”自分”という特殊なIPアドレスです。

さてさらに次のステップ自分のグローバルIP(WAN側のIP)へのアクセスを他の人に試してもらいましょう。このチェックは自分ではできないので気をつけてください。LANの中側からではルーターのグローバルIPへのアクセスは禁止されているらしいです。他の人の力を借りましょう。先ほどのチェッカー(ポートチェック【外部からポート開放確認】)でWAN側のIPを確認し(xxx.yyy.zzz.wwwとします)そこにアクセスしてください。

ブラウザのURL欄に
http://xxx.yyy.zzz.www:10015/
と打ってエンターです。

使用感

GM側からするとなかなか快適なのですが、プレイヤー側からすると動作がもっさりしているとのことです。またプレイヤー側の使用しているPCが古いとすぐブラウザが固まるらしいのでそのあたりも気をつけたいところ。GMの回線が速くプレイヤーのパソコンがそれなりに新しければ、オンラインでも複雑なマップを使ったシナリオが楽しめると思われます。

追記

と書いてはみたものの、Bringing Gamers Together | RPToolsのほうが高機能っぽい?