シルバーレインRPG エンターブレイン

シルバーレインRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

シルバーレインRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

新しいロールプレイ支援を引っさげて登場した新世紀TRPG!

購入まで

いい加減遊んでないルルブもたまってるしスルーしようと思ったのですが、つい手に取り”豪華イラスト”みたいな謳い文句にまけて買ってしまいました。金欠なのに…。しかしよく考えたら豪華イラストは本家のサイトにいけばいくらでもみれる…orz(美術室 - シルバーレインから適当に検索すればよい)。

システムの売り 新手のロールプレイ支援

でもorzなことばかりではありません。ぱらぱらめくって最後のデザイナーズノートを読んで感心しました。今までのロールプレイ支援の仕組みは他の人のロールプレイを評価するタイプのものでしたが(番長学園天羅WAR・カオスフレアなど)、シルバーレインではまったく別の種類のロールプレイ支援システムを積んでいるのです。そしてそれがカードを使った判定方法とよくマッチしています。PBWの人気にあやかった平凡なシステムではなく、これ自体非常にエッジなシステムデザインをしていて、ひさしぶりに興奮してしまいました。

アクトワード

シルバーレインRPGの肝はアクトワードにあると思われますが、アクトワードの説明をするまえに行為判定について2,3説明するべきことがあります。行為判定はいろんな能力値において行われるのが普通ですが、シルバーレイン場合3種類あります。 気魄(きはく)・術式・神秘です。これは無限のファンタジアをやっているとわかりやすいですかね。要するに心技体に対応しています(体が気魄、技が術式、心が神秘)。さて、普通のTRPGでは能力値+ダイスの値を目標値と比べますが、シルバーレインでは能力値+カードの値を目標値と比べます。カードは能力の種類分3種+全能で4種類あり、全能以外はその種類の能力値にしか足せません。

さてさてやっとアクトワードの説明ができるのですが、そのカードには台詞と3つのキーワードが書いてあります。カードを使うとき台詞をそのまま読むか。3つのキーワードのどれかを生かした演出をすることにより、運命の糸というチットをもらうことができ、このチットの数分新たなカードを手にするチャンスを得ます。

だらだら述べましたが要するに行為判定する時、カードを使うと有利で、カードを使うときそのカードにあった演出をすると有利ということです。このシステムを使えば、ロールプレイを自然に引き出すことができますね。おもしろい着眼点だと思いました。

その他 特徴工夫点

あんまり読み込んでませんが目にとまった工夫点を述べていきます。

スカートがセクシー

いきなり酷いですが、正直むっちゃ気になっていたのに今まで言わずにいたのでもう限界です。表紙みれば分かりますがスカートにスリットが入ってますよね。これ、改造制服じゃなくてオフィシャル制服です。オフィシャル制服なのにスカートにスリットが!おもわず取り乱してしまいそうです!既に取り乱していますが。ちなみにルルブには小学部からの男女の制服の資料があるので特殊な趣味の方にも対応できます!こっちはセクシーじゃありませんが(あたりまえである)。

モンスターが絵付きでかっこいい

無限のファンタジアでもそうでしたが、この種のルルブはフルカラーだし良い出来です。

GMへのサポートが充実

最近の日本の新しいルルブだとほぼ当然のようについてくるGMの心得、シルバーレインでも非常に丁寧です。

GMの負担の軽減

GMはシナリオを用意する…これはTRPGをする上でかなり大きな障壁です。GMがいなきゃ始まらないですが、GMをするのは大変なのです。最近ではシナリオ集が多く発売されたり、シナリオクラフトとといったシナリオを用意しない遊び方が発展してきています。シルバーレインでもランダムイベントだけで遊ぶやり方もついています。

PBWちょっとやりたくなる

こちらで絵をみているとついキャラを作ってみたくなりますね。あんまり頻繁にいけないし、遊ぶのにお金を払うのにも抵抗があるので結局は行かないのですが…。

ただ、ふと思いつくのはこの場合お金をもらう遊びかたもできますよね。ライターになればお金をもらって遊べるに違いない!

こちらでライターや絵師を募集中なのですよね。まぁGMとしての経験はともかくお金をもらって読んでもらえるような文章をかけないので、ライターとして参加っていうのも微妙な線ですが。SSとか書いて練習したら自分を推薦してみようかなぁw。
イラストレーターとして参加できたらすばらしいけど、数年でそのレベルまで腕があがるとは思えないのでこれはさすがに無理かなぁ。

まとめ

長くなりましたのでそろそろまとめます。
シルバーレインは新しいロールプレイ支援システムを積んだエッジなゲームです。イラストが美麗で僕のように絵を描くのが好きな人間にはたまりません。

僕はTRPGで満足していたのでPBWで遊ぼうという気にはならなかったのですが、PBWにもちょっと惹かれてしまいました。腕の立つ人はライターやイラストレーターにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。