スプライトシュピーゲルIVにでてくるTRPG
スプライトシュピーゲルIV テンペスト (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 冲方丁,はいむらきよたか
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/04/19
- メディア: 文庫
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しかし、そんな魅力的な使われ方をしているのに、このTRPGの設定は全然見たことがない種類のものなんですよね。TRPG者としてはすごく気になりました。
TRPG相談室に質問を書いてみたところ、なかなかおもしろい回答があつまりました。回答者のみなさんありがとうございます。
このTRPGは一人一人国家元首のPCを作り、協力して世界政府を樹立するのを目的としたものと作中では説明されています。このTRPGの元ネタを知っている方はいらっしゃいますでしょうか。
さて回答の方向性としては”この遊びはTRPGではないのでは?”という方向性に向かっているみたいです。特に、スプライトシュピーゲルIV テンペスト: 黒い森の祠は説得力がありますね。
現在のゲーム分類から言えば、「リヴァイアサン」はTRPGではありません。
1)ゲーム内容は戦略的なシミュレーション・ゲームである。
2)テーブルトークじゃないし……
3)学習ゲーム(であってエンターテイメントでない)
スプライトシュピーゲルIV テンペスト: 黒い森の祠から題目だけ引用 カッコ内は僕が補いました
ただ僕が読んだときには、あのゲームは本質的にTRPGっぽいなぁという感想を抱きました。というのも自国の国民の声に耳を傾けながら、プレイヤー全員の目的である世界政府の樹立を目指すという遊び方が、キャラクターの意志を尊重しながらも、プレイヤー全員の目的を目指すというTRPGの遊び方にに似ているからです。
問題の設定のされ方がTRPGとよく似ているのではないかなぁと思います。こういったシミュレーションゲームで、自国による世界征服をするゲームはたくさんあると思いますが、そういうゲームとは違って最終的に一つの目標をPL間で共有しているところがTRPG的だと僕は思います。
この小説にでてくるTRPGは非常に刺激的でついこんなことを考えてしまいました。