エロゲ的なシーンとアニメ的なシーン

エロゲ的なシーンとアニメ的なシーン…こういう言い方をすると、非常に駄目な感じが漂います…。もともとは紅茶さん(id:koutyalemon)が言い出した言い方なんですが、僕はどうかと思いつつも気に入ったので使わせてもらいました。

要は日常を描写するかいなかの違いだと思ってください。アニメ的なシーンは映画的なシーンと言い換えても良いんですけど、エロゲ的なシーンは他にいい例えがないような…。

僕は今日も馬鹿な話ばかりしてますが、TimeCapsule”のhttp://www.actv.ne.jp/~uzura/timecapsule/oldbooks/omocha/top.htmの中の文章http://www.actv.ne.jp/~uzura/timecapsule/oldbooks/omocha/act1/rekisi.htmは非常に参考になるので、是非読んでみてください。軽く引用を…。

単にビデオカメラで写しただけの映像を、普通、映画とは呼ばない。その理由は、これが意味付けされた映像でないからだ。
 映画は、「こういった物語を見せたい」とか「こういった感動を与えたい」とか「こういったメッセージを伝えたい」というような目的に沿って、そのために必要な映像だけを繋ぎ合わせ、不要な部分をカットすることで生まれる。制作者が意図を持って、映像に意味を付与したものを映画と呼ぶわけである。

意図を持って編集されたシーンがアニメ的、映画的なシーンってことです。

日常を長く描写することで感情移入させる方法

例外はたくさんあると思いますが、ありがちなエロゲでは日常のシーンが非常に重要です。エロゲでは登場人物に感情移入させるための技術が洗練されていてます。例えば以下のような感じでしょう。

  1. 本文を主人公の一人称にする
  2. 主人公は立ち絵として出てこない。
  3. 主人公に極端な性格付けをしない

こういった条件下で”日常のシーンを長めに記述する”ということを追加します。

何時間も和気あいあいと、登場人物とボケとツッコミを繰り返すとですね、ヒロインたちのありえない髪型、服装、性格に慣れて一人の登場人物として愛着がわいてくるわけです。

その後、事件が起こって非日常編となるわけですが、この非日常編では、事件が他人事ではなく思えるってのが大事なことです。非日常編ということで、けっこう突飛でベタな事件が起きますが、ここでヒロインが死にそうになっても、”まぁ別の人捕まえればいいか”って思うぐらいだと全然おもしろくありません。”ヒロインの危機は自分の危機”。これぐらい思っていると非日常編を楽しめます。

なんというかセカチューとかYoshiとか挙げても良いですけど、話がベタな時ほど感情移入してないと、「はいはい、どこかで聞いたような話ですね」となってしまいます。”事件は他県で起こってるんじゃない、自分の区で起こってるんだ!”という気持ちをいかにもてるかそこがベタな話をするときに重要なことでしょう。

話をTRPGに戻しますが、…

シーン制ってありますよね。基本的にはいらない部分をカットして、話を進めていくスタイルです。

でもシーン制とか言わなくても、目的地へ行く道中の描写を省いたりしますよね。食事のシーンなんかもよく省かれます。

シーン制御がルールの中に盛り込まれている場合はまた別なのですが、じゃあシーン制なんて言わなくても、いいんじゃない?という疑問が生じますよね。

これに対する回答なんですが、シーン制は必要なシーン、必要ないシーンというのを参加者が共有するためのものではないかと思うのです。
GMが提案したシーンにしろ、PLが提案したシーンにしろ、GMやPLが必要だと思って提案するわけですから、シナリオの傾向をこういう方向にしたいという意思表示です。ちなみにあるシーンが必要なのか必要じゃないのかは最後まで見通しがついてるGMのほうが判断しやすいのは間違いないので、PLにシーンを提案させたければ、なるべく自分の思い描いているプランをぶっちゃける必要があるでしょうね。

一歩進んで

GMのイメージ通りのシナリオをするのもいいんですが、これをやっていると面白くなくなってくる可能性もありますね。F.E.A.R.ゲー飽きたぜ〜ってつぶやいている方は、新たな要素を足してみるってことをやってみるといいかもしれません。

ダンジョンシナリオに、キャンプでのPCの交流のシーンを追加するとかは面白そうです。これは今日はGMがダンジョンでバリバリやりたいんだってことを分かった上で、少々異質なPC交流のシーンをいれませんかって提案をするわけです。

明らかな戦闘シナリオに葛藤を追加するとかはわりとありえそうですね。葛藤シナリオには…どんなシーンを足すとよくなるんだろう…?すぐには思いつかないですね。

ダブルクロスで日常が非日常に変わる場合を描く場合には単純に何も起きない日常のシーンも入れると、いいでしょうね。やっとここでエロゲ的なシーン(エロシーンのことじゃないですよ!)の話に戻ってこれましたよ。話がまとまってないのに文章を書き進めてるから、論理構造に苦労しますね(読むほうはもっと苦労する)。
もちろんTRPGの場合、通常は時間が限られているので日常を長くやるわけにはいかないんで、密度濃く、日常を描写する必要がありますが、これもエロゲをみならって同級生とのボケとツッコミなんかにするといいかもしれませんね。最後に大きなボケをかまして「もうええわ〜」っていって漫才みたいにシーンカットするときりもいいですしね。

日常を重視したスタイルもありえるかな

前節の最後ではアニメ的なシーン運営で、エロゲ的な日常なシーンをいれるのはどうでしょうっていう話をしましたが、日常のほうに重点をおいたシステムも存在しますね。

ほのぼのとした世界観のシステムは、日常重視っぽいですよね。やったことがないので自信がないのですが、ウイッチクエストゆうやけこやけなんて日常重視なんじゃないでしょうか。あと、紅茶さんのQuartett!TRPGも相当日常を重視した作りになっていそう。
わりと同人系が多いか?そういえば例の巨大掲示板で、”戦闘ルールがない商業TRPGなんてない”ってコメントがあったけど、その通りか。

まとめっちゅうかなんというか

なんかあんまり結論のない、雑多な文章になってしまいました。全般的に日常のシーンの運用をどうするかって話をしたことになってるのかなぁ。話がぐだぐだで申し訳ないです。

追記

左にいるうさぎのマルコに
「エロゲくれる?」って聞かれました…。
エロゲと連呼しすぎたorz。
このブログペットもどこでも一緒並の機能があるとまたとんでもないことになっておもしろそうなんだけどなぁ。TimeCapsule”の物語のおもちゃ箱 どこでもいっしょの記事を参照。これはおもしろいですねw。