トンネルズ&トロールズ 第7版 と そのリプレイ&ソロ・アドベンチャー 傭兵剣士

トンネルズ&トロールズ 第7版 (Role&Roll Books)

トンネルズ&トロールズ 第7版 (Role&Roll Books)

T&T第七版はどうせハードカヴァーだと勝手に思っていましたが、実はなんと新書サイズで発売されたので見逃して、買いそびれていました。文庫や新書で発売するのは財布にやさしくありがたいです。*1


まぁそれはともかくルルブを読みソロアドヴェンチャーで遊び、最後にリプレイを読みました。
リプレイのほうはそのソロアドヴェンチャーのシナリオ(というかダンジョン)を6人用に直したシナリオのリプレイなのでソロアドヴェンチャーで先に遊んでおくほうがたぶん楽しいです。


まずルルブですが、作者がジョークを交えながら話しかけてるくるような感じなので読んでいて楽しいですね。
T&Tは大事に作ったPCがちょっと馬鹿な行動したり、ダイス目が悪かっただけでごみくずのように死ぬゲームですが、大事なのはそれがおかしくてしょうがないってことですね。パラノイアとかクトゥルフみたいな勢いですが、大味でアンバランスで馬鹿馬鹿しいそんなゲームみたいです。
データ関係は最近のTRPGに慣れてるといろいろ衝撃をうけるの内容です。たとえば武器の値段と強さがばらばらなんですよね。いや、そりゃまぁ高くて使えない武器も安くて使える武器もありますが…。こんなにもバラバラでいいんでしょうか。あと貨幣が金貨、銀貨、銅貨とかある。無駄に面倒なように見えますが、日常品がはした金でかえるっていうのはうれしいですね。つまり金貨数枚使えばたいていの日常品は手に入るってことです。


T&T7版ではタレントっていうシステムがあってこれはなんとも不思議な感覚です。要は”このキャラクターはこれが得意なのでこの判定をするときにはボーナスをつけてください”というものです。Aの魔法陣に近い、言ったもん勝ちなシステムですね。Aの魔法陣では万能成功要素は面白くないって考えですが、T&Tではなるべく汎用性があるほうが使いやすいのではないかと書かれています。このへんどこまでOKにするかはGMとPLと場によって決まるものでしょうね。SWで言うならちゃんと冒険で使えるような一般技能を、レベルに応じてもらうっていうのをイメージしてもらえればいいかな。


それでルルブを読んだのでよし次はってことで、ソロアドヴェンチャーに挑みました。ゲームブック形式で〜をする場合は××(番号)へ飛ぶっていうのを繰り返す感じです。そういえばゲヘナのりプレイにもついてましたね。これはグループSNEの良い工夫です。アドヴェンチャーを始める前の注意書きを読んでいたらキャラがよく死ぬので3人ぐらい作っておきましょうとありました。ふむってことでダイスをふり、戦士、盗賊、野伏せりを作りました。野伏せりはTAROっていってダイスを3つふってゾロ目だとさらにダイス3つふり足せるというダイスロールに従い、器用度が22のナイスキャラクターです(でも今回のシナリオでは飛び道具の出番がそうないので戦士としてて作ったほうが有利ですが…)。あとのキャラは3d6の期待値である11付近を少々低迷しながらなぞるという感じの能力値でした。


しかし、3人いても死ぬときゃ死ぬ。ほんとあっさり死んでいきましたね。つーか一人目ダンジョンに入る前に死んだんですがどうすればいいんですか…。幸運度が高くないと宝物に触っちゃいけないんだ…と気づいたときにはすでに二人殺したあとでした。3人目の野伏せりは器用度が高いせいで戦闘力が高くけっこうがんばったんですが、即死トラップにひっかかりまぁ死にまして、3人殺したあとは、死んだら戻ることにして読み進めました。いろんな工夫があっておもしろいシナリオですよ、傭兵剣士。お勧めです。ちょっといくらなんでも死にすぎますけどw。


そんでリプレイ、これがまたおもしろかったですね。僕は腹抱えて笑いました。ナックルごめん。もう見所は彼です。挿絵もすごい。思い出すだけで笑いがこみ上げてきます。そのへんはぜひリプレイを読んでお楽しみください。


まぁそんなこんなでT&T、ぜひやってみたいところですね。キャラシートが3枚で足りますようにw。

追記

ちなみにTrpgdice for PbsChatで公開しているダイススクリプトにT&T用のものも追加してみました。

*1:番町学園も売っていたが5000円じゃなぁ。やろうっていえば面子はあつまりそうだけれども…。