RPGを行うための手段と形態

井上(仮)さんが更新しないと、自力でTRPGの話題を集めない不精な私…。いけませんね。まぁそれはともかく、FIFTH EDITION RPGは何処へ行くはよくまとまっていておもしろい記事でしたね。

創生期(Gameの模索)

成長期(Simulationの模索)

成熟期(Dramaの模索)

衰退期(next RPGの模索)
(FIFTH EDITION RPGは何処へ行く から引用)

TRPGもCRPGもMMOもどれもこのような順に発展していき、ストーリーが導入されるころになると、爆発的に流行り、その後衰退していくのだろうという議論でした。


僕はTRPGはともかくRPGをやりたいなんて、人類普遍の欲求と思っていて、あんまり衰退とか考えたことはなかったです。でもたしかに、スクエアエニックスも大作の続編や旧作のリメイクばっかりしているし、現状としては袋小路なんでしょうか。まぁこれには、”ネタがつきてきた”以外にもいろんな事情があると思います。


例えば、大作の続編ばかり作るのはゲームシステムや、ストーリーを作るのに比べて、”世界観”を作るのに手間がかかるってことかもしれません。ドラクエファイナルファンタジーっていうのは、もう現状、作品の名前ではなく世界観の名前ですよね。だからドラクエ9がDSででるように、ドラゴンクエストも大作って看板を下ろす時期なのかも。


また、1作品を作るのにコストがかかりすぎるため、実験的な作品がやりにくいとかもあるでしょうね。でもそれこそ、解決するのが難しい問題です。困ったもんだ。


ところで僕はかなりの雑種ゲーマで、CRPGもTRPGもどんとこい、SNEもFEARもどんとこいという感性なので、特に手段にはこだわりません。おもしろければなんでもやればいいんじゃなかろうかという男です。だから僕は、やっていることの内実を酌んで、WEBCHATやIRCのチャットで行うRPGもTRPGと呼んできました。しかし、ここから先ではRPGという概念と、手段や形態をわけて考えていこうと思います。


純粋にテーブルについて行うものをTRPGと呼ぶことにいたします。メールで行うものはPBM、チャットで行うのはCHATRPG、ボイスチャットでやるならVCHATRPG。コンピューターを使うRPG…といってもチャットもコンピュータ使ってるしなぁ…境界が定義しづらいですね。一般的ではないと思うけどCHATRPGをノベルゲームタイプのコンピュータRPGと捉えることもできるか…。でもまぁいいか、特に混乱はおきないでしょう。コンピューターRPGも大きくわけて2次元タイプと3次元タイプがありますね。分類はこれでだいたい尽くしているでしょうか。

MMOは?っていう質問もあるかもしれませんね。ただ、何人でやるのかという形態は別に考えたほうがいいかと思います。分類としては、ゲームブックやネットワークに接続してない家庭用ゲーム機で行うソロプレイがまずありますね。それから、FF11とか見たいにプレイヤーが複数いるタイプのものが次にあります。ゲームマスターはいません。そして最後に、Neverwinter nightsやTRPGのようにGMと通常、複数人のプレイヤーで行われるタイプのものがあります。


ずらずら並べて書きましたが、ようは手段(これはたくさんあるし増え続ける)と3つのプレイ形態でわけて、その組み合わせで考えれば、分類しやすいんじゃないですかってことです。


僕みたいな雑種プレイヤーはある手段が廃れることには、そう関心はありません。今、テーブルにつくTRPGはやっぱり衰退してきていると思いますが、現状、しょうがないことかと。やりやすい手段やおもしろい手段が隆盛するのは逆にいいことじゃないかなぁ。ただ、課金形式のものしかないと、お金の問題とかもあるのでいろんな選択肢を残しておければいいですが。
これは本当に個人的な事情なんですが、僕は遊び手がGMをするということには拘りがあります。提供元と消費者にきっぱり区切ってしまうような遊びは好きじゃなくて、遊び手のクリエイティブな部分を刺激するようなものが好きです。小説を書くにしろ、絵を書くにしろ、音楽をつくるにしろ、自分で作ってみて、または作ろうとしてみ初めてわかることがあり、作り手の立場に立つことで作品の価値をより深く楽しめたらいいなぁと思います。そういう意味で僕はGM+プレイヤーっていう形態は廃れないでほしいと思っています。僕はここにこだわりがあるからこそ、この遊びをしています。もうこの記事で言いたいことはこれだけですね。ほかはあったりまえのことをぐだぐた書いてるだけでしょう。


そして、最後に僕が今最もやっているCHATRPGについて、これはけっこうしぶとい手段なのではないかと主張して終えることにします。僕はFF12みたいなものすごいよくできた3DCGのゲームもやる一方ギャルゲーに用いられるノベルゲームも好きです。最近ではノベルゲームでも、アニメーションとかあるといいなぁと確かに思いますが、活字は圧倒的な情報量があると思います。奈須きのこの世界観などは、活字じゃなくて説明するなんて難しくないですか。それに活字は叙述トリックと相性がいいと思うんですよね。Remember11みたいな視点交換とかでうまく遊べないものでしょうかね。ただ、叙述トリックはプレイヤーが複数人いる場合使いにくいという問題があるんで、ちょっとひとアイデアないとうまく融合しないとは思いますけど。本がどんなにテレビが発達しても廃れないように、活字のメディアってのは独特の長所があり、けっこうしぶといのではないかと思います。