ファンタジーと世代と

http://d.hatena.ne.jp/koutyalemon/20061027/p1

このあたりの記事に触発された記事です。僕は自分の周辺のブログしか読まないので、あんまり人の面白い記事を発見しません。それで紅茶さんのところのネタの引き続き〜みたいなの書くことが多いですね。コバンザメ日記で、いかんですね。


僕は小学生からTRPG始めました。だから、オンラインで遊んでいると、すごく若い方とご一緒することもあるんですけどそのこと自体にはあんまり驚きませんね。僕が小学生のころに家にインターネットがあったら…そりゃオンラインのTRPGサイトに遊びにいくと思います。


それで一緒にセッションしてみると、いい悪いとか、うまい下手を別にしてプレイングが青いなぁって思うことはあって、自分の昔の姿を重ねあわせます。若い人はなんだかんだいっても、自キャラのレベル上げて強くするの好きですよね。いや、僕も好きですけど、強くなる過程は面白いんですが、単純に強いことは特におもしろくないんですよね。ただただ、困難が簡単に簡単になるだけの話です。僕がずっとTRPGから遠ざかっていたのは、子供のころはやる面子がいつも同じで、新しい遊び方が生まれなかったっていうのもあると思います。昔書いたのですが*1、僕の仲間の中で遊んでいた時には、SWで何の工夫もなく正々堂々ノーライフキングに普通に勝てるまでキャラを強くしました。それで、なんかSWRPGをクリアーしたって気持ちがでてSWやめちゃったんです。基本的にコンピュータRPGの感覚だったんですね。今からふりかえると、もっと上の人とかと遊んでれば、もっと幅広い遊び方もできたかもしれないなぁと思います。ひとなつの経験値*2の中にはそういう人がでてきていいなぁて思いました。
経験豊富なベテランの方たちはあまり若い方を避けず、TRPGにはもっと違うおもしろみがあって、それで長く続けてこれたんだよと背中で語ってほしいところです(あんまり直接語らないのも大事ですw逆に説得力に欠けます)。
ベテランと若年プレイヤーが一緒に楽しく遊ぶってことに関してはアリアンロッドのルールブックリプレイのあとがきに書いてあって、非常に感銘をうけました。未読の方は良かったら立ち読みでもしてみてください。
そういえば僕より上の年代の方々は僕がこうやってプレイング技術をとか集めてるのを見て”青いなぁ”って思ってるのかもしれないですね(笑)。恥ずかしいなぁ。


で、ファンタジーの話に入るんですけど、僕はもちろんロードス島戦記とかソードワールドから入ってるのでファンタジーよりも現代物っていう気持ちが完全に分かるわけではありません。でも、経験談ですけど、実はゲド戦記*3とかそういう重たいファンタジーの良さが分かるのって逆に大人になってからじゃないですか。単に世界観としてみたときには高尚なファンタジーであろうとライトノベルのファンタジーであろうと基本的には対等だと思うんです。設定の細かさの違いはあったとしてもです。でも僕が言っている重厚なファンタジーっていうのはどこか現実世界の問題点、たとえば差別の問題とかをちゃんと書こうとしてるんじゃないかと思います(重厚…っていいかたが微妙ですけど…)。別にそういうのを書くのが偉いとかそういう話ではなくて、痛い目にあった経験が多いなら、痛い目がリアルに書かれているもののほうが深くはまれるっていうだけの話です。
これを大人がいいと感じる世界観のほうが深い世界観であるという話にしちゃうと、反発を感じる人も多いと思うのでもう少し補足しておくと、子供には子供のリアリティってものがあるんだと思います。それで、今の子供は現代物ファンタジーのほうにリアリティを感じる、ただそれだけの話だと思います。これはかなり当たり前の話です。生活様式のわからない中世ファンタジーより生活様式が身近な現代ファンタジーのほうが想像しやすいのは間違いない。あと、世界が閉鎖的なほうが主人公により感情移入できたりするかも…。でも大人になるとリアルにしちゃうと逆に興ざめな部分があるんですよね…。国の実名とか出されると問題がぼやけちゃうとか…。たとえばブレイブストーリー*4読んでて南北朝鮮の問題とか思い浮かべるぐらいは楽しいですけど、ほんとに舞台を朝鮮半島にしちゃうとねぇ。


まぁまとまってませんけどこういうことなんじゃないかと思いました。