Aの魔法陣リプレイブック~式神の魔法陣編~  芝村裕吏

Aの魔法陣のリプレイができました。おもしろい企画が多いですね。
たとえば、芝村GMが行ったキャンペーンシナリオでは使えるプレイテクニックの紹介をしようということで以下のような演目をテーマにセッションが行われています。

  1. 青いウォードレス
    • 一人を主人公に仕立て上げる
  2. 灼熱の邂逅
  3. 黒衣の女
    • 一人一人が話しをつないでいく”多段式ロケット”
  4. 虚空の門

一部使われてないもの技術がありますけど、セレンディピティというかなんというか、光るプレイは随所にあります。
細かくみていくことにします。
青いウォードレスでの演目は、PCの一人さやかを主人公に仕立て上げるということですが、他の人が陽動とか足止めして一人が突貫という形になりました。またボスの攻略をさやかが攻撃して、他の人は協調行動するという形で盛り立ててもいます。
灼熱の邂逅ではタイムアウトを使う技術は用いられませんでしたが、判定なしで難易度を削り取るという荒業が見られます。ようは、調査が目的のフェイズでしたけど、設定紹介のつもりでいろいろしゃべってるうちにほとんど明らかになってしまったってことですね。この理屈は納得できるようなできないような…。でも設定作りがうまいことは間違いないですね。これは式神の城の過去の話なんですが、未来につながるようにうまく設定しています。
多段式ロケットの回は…考えるのがめんどいので明日考えてこの文章に代えるとして…。
ダブルループはようは2ゲームクリアーするってことなんで、それは見れば分かる。


キャンペーンシナリオは分かるような分からないような…、すごいような失敗してるような…そういう感じですが、次のゲストリプレイ『神様が多すぎる』は読みものとして非常に楽しいし、条件の通し方もすごくうまくて感服します。豪華なプレイヤーたちが卓越したプレイを見せていると思いました。参加者はGM小太刀右京、以下プレイヤーで三田誠田中天、速見螺旋人、三輪清宗です。このリプレイについては、ほんと笑えるので読んでみてくださいとしかいいようがないですね。


最後のAの魔法陣ベストセレクションでは”Aの魔法陣による帰り道”と”呪いの血まみれキャンプ”二編が収録されている。帰り道のほうは、さすがAの魔方陣帰り道にだべるってことがTRPGになろうとはって感じです。舞台は48番目の県、はてない県なんですが、この県の設定もおもしろいですね。キャンプのほうはAの魔法陣の設定の決まってなさをうまく用いたゲーム展開で、その設定を付け加えることでドラマチックになっていく様子が楽しいです。