シナリオ紹介 ルール無用のサッカー!

またもやシナリオ紹介をしながら読書の時間をかせぐ所存。


今回は前にちらっと書いた*1Aの魔法陣っぽいことをやはりソードワールドでやってみようという企画です。


なぜAの魔法陣に着目したかといえば、軽量性と自由度が挙がります。


Aの魔法陣はお花見のような日常的な出来事からTRPGにできるので非常にお手軽です。(やったことないのでほんとは知らないんですけど)時間をとらないというのも、うたい文句の一つです。TRPGのセッションというのは普通にやるとけっこう時間がかかり、軽くやりたいけど時間がなぁっていう状況がよくあるものです。きっとこういうセッションならそこが解決できるのだろうと踏みました。


また、何度も何度も言ってもうしわけないですが、僕はPLやPCがシナリオを作るのが好きなのです。Aの魔法陣こそ、そこが徹底されているシステムですからね。僕の好みなのです。


題材はサッカーを選びました。スポーツというのは漫然と見るだけだとなんてことないものですが、実はドラマに溢れています。Aが敵をひきつけ、Bがボールをもちこみ、Cがシュートする。コンビネーションと役割分担が大事なのはRPGにおける戦闘と一緒で、やりようによってはたいへんなドラマが生まれる可能性があります。


しかし、このシナリオ…やる前はすごく心配でした。だって超短時間シナリオをしようとしてるのにルール説明があるだなんて!これは明らかに設計コンセプトから外れています。
それにAの魔法陣はダイスの振り方が特殊でそこに深いゲーム性があるのですが(やったことないのに偉そうに…)、2d6を使った判定だと明らかに分散が(分散は数学用語です。失礼しました。ようはサイコロの値のばらけ方です)でかい。Aの魔法陣のような駆け引きは生まれないだろうなぁと思いました。しかし、かといってこの判定を2d6じゃなくすることはさらにソードワールドからルールが離れてしまってルール説明を要し、泥沼です…。けっきょくここは目をつぶることにしました。


”素直にAの魔法陣やろうよ!”って思う方は前日の記事を読んでみてください。新しいシステム、新しいサイトと人間関係、そういうものを開拓するのは気合と勇気がいるもので…。


実際にやってみた結果は…GMは楽しかったですがPLはどうだったのでしょう。まぁログはTRPG遊戯会の8・28のB部屋のログにあります。座布団GMで検索をすると見つかるかと。
反省点としてはやっぱり分散がまずかったですね…予想はしてたんですけど…。PCの出目がよくてあっさり終わってしまいました。あとはPC側がせめっぱなしだったのですが、攻められたときにできる面白い行動っていうのもありますよね。そこをやらせてあげられなかったのは、ダメでしたね。
しかし、2時間以内で終わっているので短時間セッションっていうのはクリアーできました。時間のないときにGMもほとんど準備なしでできるってのはでかいと思います。だってこのセッションGMはお題を決めて導入でっちあげれば完成だし…(笑)。


まぁそんな経験を生かしつつ次回に期待ってことで一つ。





以下は用意したメモ

超短時間シナリオ『賭けサッカー』

導入

導入はできるかぎり巻く

○ナレーション
金のない没落貴族アルファンが同じく貴族のフィンベルから騙されて先祖からたくされた宝石を取られそうになりました。アルフェンは逆転をかけて賭けサッカーで勝負することにしました。勝てば借金をチャラ、負ければこれまた先祖から受け継いだ家を渡すことになります。騙したほうの貴族フィンベルは実はサッカーが大好きでお抱えのチームをもっています。もう一回だまされたことに気付いたアルフェンは普通の手では勝てないと思い、冒険者の店銀の月灯り亭に飛び込みあなたたち冒険者を雇いました。報酬は一人300rkです。

サッカーのルール説明

戦闘のように1ラウンドに一人一回行動できます。行動は”サッカーで勝つための行動”ならなんでもできます。例えばパスやシュートの他、色仕掛けや応援、体力回復まで思いつく限りの行動を宣言してください。ただし魔法は反則なので使う場合は審判にばれないようにしてください。
このとき同時に使う能力値も宣言してください。パスであっても”相手の股をぬくパス”なら器用度だし”敵からすれば意外なところにパスする"なら知力です。
他に自分に有利な状況があるなら申告してください。ボーナスがつくかもしれません。
例えば『依頼人が好みのタイプなのではりきっている』などです。この際軽く演技してもらえると説得力が増すかもしれません。

宣言を受けたらGMが目標値をいいますのでダイスをふってください。達成値が目標値を超えた分の合計が3ラウンドで30を超えたらPC側の勝ちとします。