松山剛の３作品

似たようなタイトルの三作品ですが、どれも世界観は別となっています。雨の日のアイリスと氷の国のアマリリスはもしかしたら同じ世界観かもしれませんが、何にしろ時代は異なります。どの作品から読み始めても特に問題はありません。

雨の日のアイリスも氷の国のアマリリスも、泣けるお話です。ロボットものなんですが、ロボットのピュアさ、誠実さが逆境の中で際立ち、非常に良い話となっていると思います。本音を言えば、僕はこういう話が技巧的にすごく優れているとは思いません。かわいそうな話にはパターンがあり、この話もそのパターンに沿ったものです。でもまぁそんなこと、どうでも良いじゃないですか。僕達は批評家じゃないんですから。

雪の翼のフリージアも、なんでしょう、”再生”という点では雨の日のアイリスと似たテーマかもしれません。ただ、この話は先程も述べたようにロボットものではありません。でも温かい気持ちになれる作品だと思います。

オススメです。