アリスへの決別 山本弘

アリスへの決別 (ハヤカワ文庫JA)

アリスへの決別 (ハヤカワ文庫JA)

最近けっこうSFを読んでいます。

表題作アリスへの決別を含む短篇集ですが、深夢ダイバーもののオルダーセンの世界と夢幻潜航挺、政治もののリトルガールふたたびとアリスへの決別が面白かったですね。

深夢ダイバーものは夢と現がごっちゃになった世界観が魅力ですね。

リトルガールふたたびは、日本が極端な衆愚政治に陥って核ミサイルを撃ってしまうお話なのですが、これは実際に有り得そうでなかなか怖いのではないかと思いました。世論を形成する普通の人のモラルや教育を高い水準に保ちたいところですね。相当難しいことですが。

アリスへの決別は児童ポルノ法がらみで、”記憶や妄想”の単純所持の取締のお話です。これも今はSFだと笑ってられるお話ですけど、科学技術が発達してこういうことができるようになったらどうするんでしょうね。

感想としてはこんなところです。