ヴィークルエンド うえお久光, redjuice

ヴィークルエンド (電撃文庫)

うえお久光のファンとして新刊を買わせていただきました。しかも今回redjuiceとのコラボレーションとはなかなか目の付け所が良いですね。

うえお久光は前回の紫のクオリアがSFとして高い評価を受けましたが、今回もSFですね。

テーマは”化学的刺激に対する反応でしかない感情を人間の人間たる本質とすることへの懐疑”です。古くからいくつものSFのテーマとなった素材だと思います。

そのテーマをきちんと消化しつつ、お馬鹿でおもしろい短編に収まっており、気楽に読める楽しい一冊でした。