聖剣のフェアリース littlewitch velvet 大槍葦人

聖剣のフェアリース 初回版

聖剣のフェアリース 初回版

あのlittlewitchがエロメインに挑戦!といった感じのゲームです。littlewitch大槍葦人の味のある絵とフローティング・フレーム・ディレクターによる軽快な画面展開が得意なメーカーです。今まではそこまでエロに特化した作品をつくってこなかったのですが、今回littlewitch velvetという新ブランドを立ち上げましてエロメインに挑戦しています。このリトルウイッチは巷の評判では演出は凝っているけどシナリオが薄いという評価もあるみたいですね。僕が昔遊んだQuartett! *1はそんなことはなかったですけど。フローティング・フレーム・ディレクターというのは、マンガみたいにコマ割したり、吹き出しを使って進むシステムで、これは非常におもしろいのですが、作るのに手間がかかるらしく今回は用いられていません。それでも立ち絵がよく動き、かわいい感じをうまく演出してはいます。

僕は 大槍葦人が好きですから、ほぼ絵買いという形でこのゲームを購入しました。大槍葦人のいろんな絵が見れて満足だったのですが、今回はエロメインということで当然”からみ”のシーンが多くなります。からみのシーンは二人描く分、通常の絵よりその比率だとか構図とかが難しくなりますが、たまにデッサンが狂っているのが残念といえば残念でした。ちょっいくらなんでもその体格差はないよっ!とか胴が長すぎるんじゃ…とか、その位置には入らないんじゃないかなぁとかそういう感想もいだいちゃいましたね。女の子にエッチなポーズをとらせつつ、邪魔にならないように男を配置するってのはなかなか難しいものなんですね。

まぁそれでも絵は良いと思います。大槍葦人の絵は鉛筆書きのあとなどを残しているという特徴があるんですが、それが均質さを壊し、個性や味を生んでいます。今回の企画はエロさに拘っているわけですし、せっかくなのでおっぱいを例に話ましょうか。漫画とかではありえない大きさのおっぱいが描かれることがありますよね。ああいうのもかっこよくていいと思うのですが、かっこよいおっぱいを目指すと、どのおっぱいも形としては一緒になってしまわないでしょうか。人は強さだけに惹かれるのではありません。その弱さにも心うたれるものがあります。ちょっぴり不恰好なおっぱいが完璧なおっぱいよりも気になってしょうがない、そんな経験はきっと誰しもお持ちでしょう。大槍葦人の絵はそれぞれのキャラクターのもつ一つ一つのおっぱいに個性と表情を与えていると思うんです。エロさという意味においても大槍葦人の絵は非常に有利に働いていると思います。

さて、アホな話はさておき、もう少し真面目な調子にもどしましょう。大槍葦人はTRPG者だったそうで、今回の剣のデザインなども昔のネタからひっぱってきたものだそうです。絵描きであれ、シナリオライターであれ、昔TRPGをやってて、クリエーターになった方には親近感が湧きます。僕もこんだけうまくなれたらいいのになぁ…と無理な願いを思ったりします。

いまいちとりとめのない話になってしまいました。まとめると littlewitch velvet聖剣のフェアリース大槍葦人の絵が好きならオススメといった感じですね。僕はイングリット(金髪の娘さん)に非常に心惹かれました。