境界線上のホライゾン 上下 川上稔

長い!長いよ!500ページ+700ページで上下巻ってすごい。まぁ普通のラノベは300ページぐらいだとすると4巻分のボリュームです。読むの疲れて途中で何度も休みました。

でも、そんな文句をいいつつもつい読んでしまうのは、この読み終わったあとの充実感が約束されているからでしょうね。他にはない読後感を提供してくれます。

一般に物語の最初のほうに山ほど設定を書くのは禁じ手とされていますが、ここまで分厚い話となると簡単に説明があったほうが親切ですね。型破りですが、理屈にはあっていますね。ほんとうに設定がてんこ盛りな小説ですので、どうしても説明的な台詞がでてきてしまいますが、舞台を学校にしたことでそのあたりの説明が自然になされているように感じました。うまいですね。

一巻が長いし、登場人物が多すぎるし、設定も複雑すぎるそんな欠点も目に付きますが、それを覆すだけの力がある小説です。ひぃひぃ言いながらついていこうと思います。