RPG日本がgoogleからいけない件

RPG日本の鏡さんが、”「自由」に遊ぶ 実践篇”を書き終わったようで、せっかくトラックバックした手前、感想を書こうかと思いましたら*1RPG日本がコンピューターに有害な影響を与えるサイトとしてgoogleからいけなくなってますねw。何が起こっているのでしょうか。

まぁそれはともかくとして一言感想を述べますと、あまりに演繹的でどう遊んでいるのかイメージがわかないのでおもしろいのかつまらないのか分からないということになります*2

演繹的って何かわからない方、説明しますので帰らないでくださいねw。具体例を示します。

鉛筆を演繹的に語る方法 黒鉛でできた10cm程度の芯の周りを木で囲っている。主に紙に文字や絵を書くときに使用する
鉛筆を帰納的に説明する方法 いろんな鉛筆をもってきて目の前に出す

鉛筆を説明するための方法論の違いです*3。百聞は一見にしかずというか、やはり現物、または現物に似たものを持ってくるのは分かりやすいですね。
鏡さんはこの遊び方ではリプレイ通りに遊ばないようにしましょうとおっしゃってますが、TRPGは人に遊び方を説明しづらいという問題を抱えています。このリプレイ(プレイレポートでもよいかな)を用いない、遊びかたの説明の難しさは、逆にリプレイが遊び方の説明として優れているということを明らかにしてしまいますね。鏡さんが言う「自由」な遊び方をした例をみせて欲しいですね。

ただし鉛筆の例に戻ると、HBの鉛筆しか知らないといきなり6Bとかの鉛筆を見せられて”これって鉛筆なの?”といらぬ拒否反応がでてしまうこともあり、そこは問題だといえます。リプレイの例で言えば公式リプレイっぽくない遊び方がいけない遊び方のように思われるということですね。その心配をもってああいう演繹的な書き方をしているんだと思いますが、正直、楽しさが伝わってきませんでしたねw。

TRPGで新しい遊び方を示すには、やはりリプレイって手段が効率的なのかなぁと思います。

ただ、これにも最近ちょっと別の不満がありまして、ガンドッグとかエムブリオマシンとかのリプレイは自PCの配置とか相当大事ですが、文章のリプレイという形ではなかなか伝わってきませんね。だれか簡単にフラッシュにする方法とか編み出しませんかね。そしたらこういったゲームがずっと遊びやすくなると思うのですが。

*1:過去三件のTBへのお返事 (卓上RPGを考える)

*2:最近これに関連する(?)話題として、もうすこしアドバンスなものがありますので興味がある方は読みましょう。http://www.scoopsrpg.com/contents/orshi/orshi_20071227.html

*3:詳しいことはggincさんのところを参照。定義に関する2つのアプローチ─「外延」と「内包」(Scoops RPG2月号によせて) - God & Golem, Inc.