ばいばい、アース 2 懐疑者と鍵 冲方丁 キム・ヒョンテ

ばいばい、アース 2 懐疑者と鍵 (角川文庫 (う20-2))

ばいばい、アース 2 懐疑者と鍵 (角川文庫 (う20-2))

ベルの受難…って感じの第二巻。華やかな一巻にくらべ厳しい展開でした。それにしてもアドニスダメ人間になったなぁw。ベルもかわいそうに…。4巻構成ですし、3巻はもっと厳しくなる予感w。

ベルが理由(ことわり)の少女と呼ばれていたり、剣に意味のある銘が入っていたりするのは、登場人物の役割がひきたって面白いですね。

ところでこのばいばい、アース。敵のような存在に”予定調和”を持ってくるのは熱いですね。2000年の時点で既に”システム”を敵とする設定を持ってきているのは新しかったのではないかと思います。先ほどの剣の銘といい、けっこう哲学的な問題を含んでいておもしろいです。