侵略する少女と嘘の庭 清水マリコ, toi8

侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)

侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)

清水マリコの嘘シリーズです。好きだったんですけどなかなか売ってなかったので、読むのが今になってしまいました*1 *2

かなりシンプルな話なんですけど、すごく心に残る作品です。登場人物が魅力的だからでしょうかね。主人公、牧生のプラモデルへの偏愛とかにすごく共感をもてます。そしてヒロイン中山りあがプラモデルに理解を示してくれるところとか、妙に嬉しいものがありますね。

もちろんこれは小説の中のリアルなんですけど、少年・少女のリアルが良く描けている作品だと思いました。牧生の友人梶原裕貴、滝瀬唯、小暮琴美の人間関係なんかも微妙なところで、確かに子供のころってこういうとこあるかも…ってなんか納得してしまいました。そんで案外女の子は冷たいだなぁこれが。

toi8の絵の透明感のある少女のイメージもかなり背中を後押ししますが、中山りあがすごく可愛いくて引き込まれました。非常に楽しい読書でしたよ。