アリアンロッドRPGエネミーガイド
- 作者: 菊池たけし,有限会社ファーイーストアミューズメントリサーチ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
エネミー数
アリアンロッドでエネミーに困るって人は多いと思います。基本ルルブに載っているモンスターは50体ほどで、200体近く載っているソードワールドの完全版にくらべるとかなり少ない印象がありますね(文庫とハードカヴァーを比べるのもなんだけど)。そのエネミーの生態などの記述も少なく、割と戦闘データ集的な側面が強いのですが、それで数も少ないとなると運用がなかなか大変なのですよね。
ルルブにない分、自然と自作のエネミーを作る機会が多くなるのですが、僕はツールに頼らせていただいていました。
このエネミーガイドには350体ほどエネミーが載っており、数としては相当なものでしょう。また、エネミー特殊能力集なども充実しており(60例ほど)、自作でエネミーを作る場合にも参考になるのではないでしょうか。
ドロップ品合成ルール
MMOによくある、エネミーのドロップ品を合成して強い武器や防具を作るためのデータとルールが載っています。これはおもしろいルールで、ランダムダンジョンで延々と遊ぶぜ!って場合には、使いやすいかもしれませんね*1。
しかし、ストーリー重視で遊んでいる場合、MMOみたいに、ずっとエネミーを狩っているわけではないので、ちょっと使いづらいですね。ストーリ重視のセッションに組み込むなら、金でマジックアイテムを買えなくして”このアイテムを作るためにAとBとCを狩ってやる”とか、シナリオフックとして利用したほうがよさそうです*2。
エネミー運用のためのTIPS
さすがアリアンロッド。超親切設計です。戦闘の際、たびたび問題になることへのTIPSなども充実しています。
エネミーの行動方針
だいたい種族(分類)でわけていて、植物は基本的に知力がないから近場かランダムで狙えとか、魔法生物は作成者の意図によるとか、種族毎に基本的な行動方針が示されてます。これはなかなか親切ですね。
あとは、そう具体的なことが載っているわけではないですが、以下のようなことにも軽い指針が載っていてやはり親切だなぁと感心します。
- 戦闘バランス
- エネミー識別に成功してないのにPL知識でエネミーが特定できてしまったときどうするか
追加スキル
追加スキルはレンジャーとセージには分類によってダメージを追加するようなものや、その自分の得意な分類を変化させるようなものが載っています。まぁ役に立つ場合もあるかもしれません。アルケミストの追加スキルはドロップ合成用なので、このルールを使わなければ無用の長物です。
その他
<○○のスキルを全て所得している>はサプリメントが出るたびに所得してるスキルが多くなるわけで困った特徴なのですが、パッシブスキルはカウントされないことが明記されました。細かくアップデートされておりますね。
雑感とかぼやき
僕は書評を集めるようなニュースサイトをやっていまして、こういうルルブとかサプリメントの紹介が少なくていつも残念に思っていました。でも、自分でやってみるとこれがなかなか大変なんですよね。だってまずそのルールでセッションしないかぎりルルブやサプリを最後まで読み通さないじゃないですか。今回も今度GMをするという理由があって初めて一生懸命読み出しましたw。
*1:参考記事2007-08-31