マシン・マーセナリー―Replay:エムブリオマシンRPG 秋口ぎぐる

マシン・マーセナリー―Replay:エムブリオマシンRPG (integral)

マシン・マーセナリー―Replay:エムブリオマシンRPG (integral)

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アマゾンだと書影がないので楽天の画像でも。

さて、グループSNEの新作TRPGエムブリオマシンRPGのリプレイです。
バトルテックの後継をねらっていて、ロボットを使った戦闘シミュレーションがメインとなります。

このリプレイに物語的な部分を期待している人は少ないと思いますのであっさり済ませます。最初のPC間対立はPLとしては先が見えなくて不安ですね。あとで協力できそうな敵の影とかを出さすに、PC間対立をさせてしまうと、協力する理由を一から自分が考えなきゃいけないのか、あとでGMが協力が発生しそうなイベントを起こすのかわかりません。

まぁ、お話は複雑な国家間の思惑を背景としたもので、なかなかおもしろそうです。PCたちもキャラが立っています。

それではルールまわりの話をしましょう。僕はバーチャロンでは*1アファームド使いで(わかる人にしかわからん)*2。ロボで格闘ができたらいいなぁと思ったのですが、デフォルトでそういうマシンも用意されていますね。Mサイズで重装甲な感じ。サイズ、装甲、武装できっとあなた好みのロボが作ることができると思います。

バトルテックと比べると熱の管理がなくなってマップがスクエアになったのが主な違いでしょうか。実はバトルテックのルールをよく覚えてないもんで微妙ですけど。各部位にHPがあり、削るとそこの武装が破損するなど、バトルテックらしいところは健在です。熱の管理がないとなるとレーザー兵器と実弾兵器の差が気になるところだと思いますが、レーザー兵器は実弾兵器における”弾薬”の部分である電池をどこの部位に装備してもよいなどで、差異が図られているようです。パンチとかキックじゃなくて近接兵器が多いのも、近接戦闘好きにはたまらないところか。クロー、ランス、パイルバンカー、ブーメラン…いろいろあるみたいですね。

このエムブリオマシンTRPGの売りはプロティングシステムといわれる戦闘システムです。敏捷度順に処理しながら行動をきめていくのではなく、行動を先に決めておいて、あとで一斉に処理します。ソードワールドで知力による行動宣言に慣れている方は、とっつきやすいかと思います。まぁ今回は敵の動きは予想するしかないんですけどね。戦闘処理をするまえに行動を全部きめるということは、相手の行動を適切に読む必要があり、そこがおもしろいところです。

戦闘の様子の例はグループSNEのサイトでも紹介されています。
Group SNE | 製品情報 | エムブリオマシン | タッグトーナメントInSNE
タッグトーナメント形式のようですが、やっぱり自分の遊んでいるシステムのデザイナーやリプレイ書きを応援してしまいますね。ゲヘナチームとソードワールドチームを応援しています。ソードーワールドチームの清松みゆき秋田みやびの対決がみものだと思うんですよね。確率計算に基づく頭脳派か、ダイスに愛された女か…。

このTRPGはけっこうガチな戦闘が発生しそうなので、負けるってこともありそうです。そのあたり、今までのTRPGの延長線上に考えると、遊びにくさがあるかもしれません。でもまぁそういうもんだと慣れてしまえば大丈夫だと思います。バトルテックのファンやバーチャロンが好きな人にオススメします。これをオンラインでどう遊ぶのかっていうのもちょっと難しさがありそうですね。