ソラニン 浅野いにお

ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 2 (2) (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 2 (2) (ヤングサンデーコミックス)

1行でまとめようと思えば思うほど陳腐になってしまうので、まとめたくない一作。

このまえおやすみプンプンを読んで*1浅野いにおのファンになってしまいました。次に何を読もうと考えて、本作を選びました。本作は映画化もされるらしく、浅野いにおの作品の中でも知名度が高いのではないでしょうかね。

お話としては、バンド活動をしながらフリーターをしている男と、仕事に飽き飽きしたOLの話です。こんな風に書くと陳腐に聞こえるかもしれませんが、”これが大人になるってことなんだ…”と我慢してきたことなんかがリアルに描かれていて、すごく共感してしまいます。やりたいこと、才能、流れ…いろいろありますわな。

そこをメインに、サイドストーリも展開されていきます。バンドメンバーのキャラがおもしろくて、どたばたが楽しいですね。でも、おもしろいだけじゃなくて、一人一人が悩みを抱えてて、それでも馬鹿騒ぎをするその様にすごくうらやましさを感じます。俺も騒ぎて〜!!

そんな話ですが、1巻から2巻の状況の変化がまた見事。おいおいど〜なんのよって思ったけど、2巻では気持ちいい方向に話が進んで爽快です。ラスト付近、熱いシーンを力強く描ききっており、引き込まれます。

著者を前から知っている人は今更って感じかもしれませんけど、”浅野いにお”は注目ですよ。おススメ。