とらドラ! 2,3,4 竹宮ゆゆこ
- 作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2007/01/06
- メディア: 文庫
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男子向け恋愛小説の傑作かも。
1巻の感想の時にも述べましたが、このとらドラ!シリーズでは、見た目と内面のギャップがある二人を中心とした、思春期の恋愛模様が描かれてます。
電撃文庫は別に男子向けも女子向けもないんですけど、まぁ読者の大半は男ですよね…?たぶん。ジャンプなんかを見ていれば分かると思いますが、男子向けの恋愛物語って難しいんですよね。男性作家が書くのが難しいというべきかもしれないけど…。男の子の価値観ではやっぱり”バトル”とかが燃えるのです。男の子は男の子なりに恋に恋するところがあるものの、実際問題デートとなれば面倒で、みんなで野球でもして泥だらけになったり、または友達の家で格闘ゲームやぷよぷよしたりするほうが楽しいかなぁっていう実感があります。
大人になってもそうなんだから困ったもんですよねぇ。女性の方はおおきくなったらママゴトや人形集めとかはしないと思いますが、男性の方は嬉々としてロボを集めますからねぇw。
かなり話が脱線しましたが、男の子の価値観はどこか恋愛に一歩距離をおくようなところがあって、わりと恋愛をメインにした話をおもしろがるのは難しい構図があるわけです。中学生の頃、女の子の同級生がコバルトを読んでいて、そのあまりに恥ずかしいタイトルを馬鹿にして怒られたりしました。一方ふしぎ遊戯を貸してもらって読んだときには、”女子は大人じゃのう”と鼻血ものだったわけですが…。
また話が脱線しましたが、とにかく男性向けで恋愛メインな話ってのは難しいのです。しかしこのとらドラ!はものすごくよくできています。なんでこんなに男の子の気持ちがわかるのか。4巻の実乃梨はいいですねぇ。
2巻と3巻は上下巻的な内容なので買うなら一緒に買ったほうがいいですね。この2、3巻の見ものは新キャラの川嶋亜美で、トラブルメーカーっぷりに目が離せません。
あっちなみにとらドラ!スピンオフを買う人は2巻までは読んだほうがいいかもしれませんね。2巻の巻末に外伝が挟まれていて、そこからスピンオフにつながっていくみたいです。
なかなか楽しめるシリーズですよ。
…とあと一つ気になるのは作者のネタのセンスで、セーラームーンとかZOO(ダンスユニット)とか若い人に通じるのか?僕には話が通じておもしろかったですけど、大丈夫なのか心配になりますw。