四季 秋 森博嗣
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/15
- メディア: 文庫
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注意!ネタバレに対する配慮は全く行っていません。未読の方は注意すること。
秋は今までは、とはうってかわって犀川&萌絵の話へ。
今まで、天才の描き方というものに着目して四季を読んできましたが、今回のそれは至極簡単。
「それは〜年前から分かっていた」
この手法のみです。
この秋ではあんまり四季さんが出てこず、犀川&萌絵と泥棒&各務が、四季のしかけの周りをぐるぐる回ります。
僕にとっては久しぶりの犀川&萌絵でしたが、この人たちの視点で話が進むと飛躍が少なくて、読みやすいですね。あっというまに読み終わりました。
秋で重要なのは、”すべてがFになる”で四季がミチルの体を切り刻む、その意味です。
”まさか、自分の子供を生かすためだなんて…”
ここまで設定を考えてすべてがFになるを書いてるとしたらすごいなぁ。
さすがに後付なんじゃないかと疑ってしまう。
四季さんの変化が感じられる一冊でしたね。