佐賀のがばいばあちゃん 島田洋七

佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)

佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)

売れているらしいので、読もうと思っていたのですが、ちょうど家族が読んでいたので、読み終わるのを待っていました。今読了です。

島田洋七が幼い頃、ばあちゃんと過ごした佐賀の出来事をつづったものです。登場人物に都会的な生活にはない、したたかさやあたたかさがあります。ばあちゃんの生き方は特に、貧乏でも明るく、非常に気持ちがいいですね。

僕はあんまり貧乏でつらい思いをしたことがないので、この話を”わかる”って言ってしまうと嘘になってしまうのですが、ばあちゃんの言っていることは深いなぁと感心することしきりでした。

典型的に、困った出来事、ばあちゃんのアドヴァイス、解決という構成をとるので途中ちょっと飽きてしまうところもあるのですが、プロが書いているわけではないので、そのあたりは目をつぶりましょう。

あっさり読めて、読後感もいいですし、流行ることも分かります。バックグラウンドが違い過ぎて、個人的に深く心に残る作品ではありませんでしたが、お勧めだと思います。