メタメタ大好き 蝶!愛してる

舞城王太郎好き好き大好き超愛してる*1に”メタって何なの〜わかんないよ〜”って泣く女の子が出てくる印象深いシーンがあるので引用しようと思ったら、本が見つからなかった…orz。そんなこんななメタ視点の話。

メタ視点いろいろ

mallionさんが紹介してから、みんなメタ視点の話を書いてますね。

メタ進行というか、メタプレイ - まりおんのらんだむと〜く+ メタ視点の話を拡大して、PC内での役割や見せ場の分担、卓の暗黙の了解など、今までなんとなくやってきたものをスキルとして意識して磨けばいいのではという話
メタ・シナリオの遊び方例:(・_・) : 紙魚砂日記 PCをPLが操っているというのを元ネタとしたセッションギミックの話など
http://d.hatena.ne.jp/koutyalemon/20070507/p2 PCとPLの区別の話。PCとキャラクターを分けるスターシステムの紹介

一口にメタ視点の話っていっても非常に多岐にわたってますね。

メタ視点乱用に対する危惧

僕はもともとのhttp://nozomism.hp.infoseek.co.jp/Arianrhod/Talk_about_Meta.htmlがすごく好きで、このブログで引用したこともあります*2。リンク先で、意味が説明されていますが、僕なりの解釈も書いておきます。TRPGGMが作ろうとしている話を予想し、シナリオを成り立たせる最低限の要素を見抜くことで、そこからの脱線部分を制御したり、伏線を張ることがメタ視点をうまく使うということです。映画にたとえると話が簡単になるのですが、俳優が監督や演出家的な視点を持ち、自分の演技に生かすことだと僕は思っています。

こういうのを意識したいなぁとは常日ごろから思っているのですが、一方これがおもしろさを阻害する原因にもなりうるんじゃないかなぁと危惧しています。僕は桝田省冶の”ゲームでは、主人公の葛藤は眺めさせるものではなく、体験させるものなのだ。”って言葉が気にいってます*3。しかし、メタ視点を持ちすぎると”葛藤を体験できなくなってしまわないだろうか”と思うわけです。別に葛藤だけでもありませんけど、メタ視点を意識しすぎて”体験するおもしろさ”が薄れてしまわないかどうか心配です。

模式的に書けば、PC視点は物語の世界内に視点があります。メタ視点は世界を外から見る視点です。当然臨場感とかそういうものが感じられなくなる視点でしょう。メタ視点の乱用はきっとおもしろくない結果を生むんじゃないか。それが僕の結論です。

実際の運用

でっ実際の運用はどうするのかについても、ちょっと意見があります。即興演劇のことを調べていて*4インな状態とアウトな状態という言い方を知ったのですが、これはつまり役に入っている(イン)状態と役からぬけている(アウト)な状態です。この切り替えをうまくすることがメタ視点を上手に使うこつなのではないでしょうか。具体的にはシーン定義まではアウトな状態で、シーンが始まったらインな状態に入るとか。こういったことには儀式的なお約束が大事なんですよね…たぶん。カチンコみたいな掛け声をGMがかければよくなるのかも。GMが”シーンほにゃらら”って言ったらもうシーン内だと認識するとか。スターシステムを使うと半分インのままシーンに出入りできるかも…とか怪しげなことも考えられます

まとめ

メタ視点は容量・用法を守って正しく使いましょうって話でした。