覚悟の扉―ダブルクロス・リプレイ・アライブ 矢野俊策, F.E.A.R.
覚悟の扉―ダブルクロス・リプレイ・アライブ (富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: 矢野俊策,F.E.A.R.,しのとうこ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/03
- メディア: 文庫
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ふぃあ通を聞いていてもいまいち”これだ!”って感じがしなかったリプレイなんですけど、矢野王子を信じて買ってみました。
今回のテーマは1話目では”シナリオ中に覚醒するPC”、2話目では”ジャーム化”ということでえらく基本的なことをテーマに挙げてきたなぁという印象です。
しかしテーマは簡単なはずなのに、かなりシナリオの難易度は高いような気がしました。詳細は以降で語ります。
変貌する世界
主人公の紫帆が、おとりになるのを拒否するのは、目覚めたばかりのオーヴァードの選択としてよく分かります。柳也が目覚めちゃった以上はやくオーヴァードの生き方になれたほうがいいっていう考えなのと、ミナリがもうすこし時間をかけてと対立するのはうまい役割分担だと思いました。
僕はミドルの行動など自分だったらどうしようか考えながら読みすすめるのですが、1話目ではミドルの最中にクライマックスフェイズの想像ができなくて少々戸惑いました。先ほど、紫帆がおとりになることを拒否する話をしましたが、それをするとPCが意図的にミドルフェイズの終わらせるのが難しくなります。GM主導のクライマックスフェイズにするしかありません。僕はミドルフェイズでは、クライマックスフェイズを起こすためにPCは行動すると思ってたので、少し戸惑いました。
ところで、三郎をだすことでPLにも驚いてもらおうと思ったとありますが、そのような意識を持つのは非常に大事なことだと思いましたね。ただ、驚かせる方向としては正直納得いかないものものあります。いままでのFEARの流れはGMの権限の一部をPLに譲渡することで面白みを生んできたように思ってきたのですが、どうもこれはGM―PL間のやり取りを増やす試みだからです。
また、クライマックスが分かれて戦闘っていうのがいまいちな感じがしますね。ツインエッジは両方逃げて、紫帆のもとへ。紫帆を見つけた時点で片方が足止めとして残ると全員で戦闘になってよかったかもって思います。どうもセッションをNPCで制御している感があってなんだか不満な感じがありますね…。
銀色の瞳
敵が強すぎるんじゃwまぁ商業リプレイでぬるい敵を出すのも問題ですがこれはきつい敵でしたね…。なんとかいい形に収まって良かったw。