ガンドッグ・リプレイ 狩岡源
ガンドッグ・リプレイ ストレイ・ドッグ (ジャイブTRPGシリーズ)
- 作者: 狩岡源,アークライト
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2005/07
- メディア: 文庫
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ガンドッグ・リプレイ マリオネット・ネメシス (Role&Roll Books)
- 作者: 狩岡源,アークライト
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2006/08/10
- メディア: 単行本
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ガンドッグのリプレイを読みました。
ガンドッグはシステムがおもしろいですね。銃とかミリタリーはちょっと…とか思わずにぜひ遊んでほしいシステムです。
まず、ダイスの振り方に特徴があります。まず1d10を2個振って一つを10の位、もう一つを1の位だと思います。これで00から99まで出目がでます。判定はPCの持つ技能の値がダイスの出目以上だったら成功です。
さらにどれだけうまく成功したかを表す達成値は1の位と10の位を足します。たとえば出目が54だったら達成値は9です。これを採用すると技能が高いほど高い出目でも成功となるので達成値が高く出やすいことを意味しますね。
さらに1の位の目が0だったときにはクリティカルとなりダイスによる達成値が20になります。これも技能の値がでかいほどクリティカルが出やすくなっており、おもしろいですね。
ちなみに00はファンブル、01は難易度によらず達成値1で成功とかそういうルールも付け加わります。
他にはTRS(ターゲットレンジシステム)がおもしろいですね。これは一言でいえば、技能判定が成功するごとに進めるスゴロクです。何かのドラマチックな作業を一回の技能判定で成果を判定せずに、スゴロク形式で達成をつみかねていってゴールについたら作業成功とするようなイメージをもってください。ルルブにはカーチェイスや爆弾解除、狙撃、犯人との交渉などにつかうとよいと書いてあります。このTRSを使っているときにクリティカル成功だとすごくたくさん進めたりして、逆転劇が起こったり、作業が非常にドラマチックになります。
詳しくは述べませんが情報収集のルールなども非常にシステマティクで、よく出来ていると思いますね。
リプレイはデザイナー自らGMをやっていることもあり、このシステムを生かして面白く遊んでいるという印象です。このまえ遊んだとき*1には銃撃戦ばっかりやっていて、それもおもしろかったんですけど、リプレイを読むとガンドッグはそれ以外の作業も緊張感をもって楽しく判定できるのと分かります。ぜひそういうミッションをしたいですね。
また、リプレイをお話として見ても、マリオネットネメシスの方はすごくよく出来ていると思います。ハンドアウトを使ったプレイというわけではないのですが、プレイヤー4人とNPCの人間関係が複雑に絡み合いおもしろかったです。