撲殺天使ドクロちゃんです

撲殺天使ドクロちゃんをいろんな作家が書いてみるというトリビュート企画。”です”っていうのはディレクターズ・スペシャルってことらしいです。

読んでみた感想はドクロちゃんはやっぱりおかゆまさきが書くのがおもしろいなぁというものでした。ちなみに撲殺天使ドクロちゃん、僕の今までの感想は脚注にまとめてあります*1


さてさてせっかくこういう企画ですので、僕もチャレンジしてみます。

「ねぇ、桜くん、桜くん、ボクいろんな人に書かれちゃったよ」
ドクロちゃんが満面の笑みを浮かべながら近づいてきました。
「うん…いろんな人に書いてもらって嬉し…―って、ドクロちゃん!なにやってるの?」
いつのまにか僕の下半身はドクロちゃんの手により白い木工用ボンドにうずもれています。
「えっどうしたの桜くん?急に真っ赤になって黄色い粉をふきだして」
「どうしたのじゃないよ!ドクロちゃん!このままじゃ僕、燃え尽きてもないのに真っ白になっちゃうよ!」
「だって桜くん、このトリビュート企画の記念にアートになりたいって!このまえそう言ってたよ」
「記念になんかできたらいいねって言っただけだよ!ってあ〜なんか腰から首と羽が生えて白鳥みたいに…恥ずかしいけど…恥ずかしいけど…なんかこれはこれで自分でもすごく似合ってるような気がしてきて情けないよ!そっそうだ!アートにはドクロちゃんがなればいいじゃないか!きっとすごくかわいいよ」
そういってドクロちゃんの肩を叩こうとすると
「そっそんなこと言って桜くん、ボクの体にベタベタさわろうとして…桜くんのエッチ!」
あわれ、僕の体はいつものごとく赤い臓物と成り果てるのでした。
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜

案外難しいなぁ。会話ばっかりで話が進まない…話を考えてないからかな。


まぁとにかく、いろんな作者がドクロちゃんにチャレンジしたわけです。
それぞれの感想を簡単に述べていこうと思います。

高橋弥七郎(灼眼のシャナ)

まずトップバッターは高橋弥七郎、代表作は灼眼のシャナですね。
彼の場合は非常にドクロちゃんの間などがよく掴めていている上に話の起承転結もちゃんとあり、短編としてよくできた作品になっていると思います。好印象です。

築地俊彦(まぶらほ)

次の築地俊彦はボクがまぶらほ知らないせいなのかな。ドクロちゃんのキャラが掴めているようで掴めてない感じが…。もしかしたらまぶらほのノリなのかも…よく分かりませんでした。

鎌池和馬(とある魔術の禁書目録)

う〜むとある魔術の禁書目録も本屋でよく見かけるものの読んだことないなぁ。
最初のノリはおもしろかったけど静希ちゃんのキャラがこわれると痛いですね。
でもけっこう楽しめました。

ハセガワケイスケしにがみのバラッド。

しにがみのバラッド。は読んだことあります。これは作者の持ち味をだしつつ最後はドクロちゃんに戻ってきていてうまいですね。トリビュートならではって感じです。

谷川流涼宮ハルヒの憂鬱

谷川流…やっちゃってます(笑)。
おもしろいかどうかは微妙ですけど、このメタの暴走っぷりは谷川流ならではですね。自分の作品より暴走してるんじゃないかと思いますね。

水島努撲殺天使ドクロちゃんのアニメの監督/脚本)

え〜とこれはなんというか水島努おかゆまさきの話になっちゃってますね。おもしろいからいいんだけど…。

成田良悟バッカーノ!

このへんだんだんメタ視点なのが当たり前になってなってきています。
あまりにもマイナーキャラで話を構成しているので、台詞を似せてるのか似せてないのか微妙ですね。
いちおう収まりはつきます。

時雨沢恵一キノの旅

これはキノの旅を読んでいるとすごくおもしろいと思います。読んでないと全然分からないんじゃないかなぁ。僕は楽しめたので高評価です。

イラスト陣

あと豪華イラスト陣もまとめておきますか。
表紙はいつものとおりとりしもで、CLAMP、いとうのいぢ駒都えーじ渡辺明夫、しゃあ、若月神無が巻頭にイラストを書いています。おっと巻末には氷川へきるもいますね。


まぁそういった豪華な作りです。
かといって面白いか…と言われると微妙な作りですけど、こういうお祭り企画を楽しめる人なら買いかと思います。