靖国問題の主に報道について

まったくもって東京は暑い、しかもじめじめしていて、セミもうるさい。
日本は飯はうまいし、治安もいいし、いい国だけどいいとこばっかりではないね。


終戦記念日にはなんか靖国問題揉めてるし、ちょっと批判すると家を燃やされるし…萎える。
この問題、どうにも違和感あるなぁ。そもそもこの靖国問題が一日中テレビで放映されてるけど、国民はどうしてこの問題に興味があるんだろう。正直僕自身の歴史認識*1があやふやなところがあるし、A級戦犯靖国、中国、朝鮮外交ってぜんぜん身近なテーマじゃないのではなかろうか。なんだかんだ言ってこういうので一日中騒げるのって余裕だよなぁって感じがする。


あと、僕がむかつくのは政治家や専門家のコメントばかりが報道されること。考え方の方針とかそういうところを全部すっとばして各人の結論だけダイジェストで報道される。まぁ僕がそういうのにむかついてテレビ消したので、なかにはまともな報道もあったのかもしれないけど、僕が見た限りではそういうのなかったなぁ。結論は僕ら一人一人が自分の価値観でどう思うか決めればいいものであって「誰かがこういってるから」決めるものではないでしょう。


言わなきゃいけないのは

  • 靖国問題とは何か
  • 対立点、対立軸は何か
  • 国民にはどういう影響があるのか

で、それぞれイントロ、議論、インパクトだと思う。僕がどうにも違和感があったのはこういう靖国問題とはどういう問題なのかを十分に説明しないまま、一日中、単に専門家のコメントを放送している感じがしたからだ。
このうち前者二つはWikipediaによく書いてある。ほんとか嘘かは別にして…。このくらいのことを報道してくれると、この部分は満足なんだけどなぁ。


最後のインパクトは確定しているものはなんにもないのではないか。けっこう複雑な問題で国民へのメリット、デメリットはけっこう難しい。でもだからこそここはいろんな可能性をとりあえず言っておけばいいんじゃないかなぁ。


心と気持ちの問題として捉えても、一概にいいとも言えないし、外交的にみてもかならずデメリットとも限らない。この対立点、対立軸、メリット、デメリットを理解した上で、自分の価値観上、どういう結論が導き出されるのかを考えればいいと思う。

*1:歴史認識と言えば、昔上野千鶴子のナショナリズムとジェンダーとか読みましたね。そのなかで強調されていたのは(うろ覚えながら)歴史の多重性です。歴史っていうのは例えば英雄の歴史もあれば庶民の歴史もあり、同一人物の評価が分かれることもあります。当然戦勝国の歴史と敗戦国の歴史は同じ出来事でも異なります。そしてどの歴史観を採用するかというのは、採用する側の事情に強く依存します。どの歴史を教えるのかってことより、このことを例をもって理解するほうが、大事なことのように思えますね。