ローズトゥロード リプレイ ソングシーカー 小林正親

ローズトゥロード リプレイ ソングシーカー (Role&Roll Books)

ローズトゥロード リプレイ ソングシーカー (Role&Roll Books)

TRPG論考サイトとかいろんなサイトで話題になっていたのでいまさら読んで見たのですが、
これ…良かったです。


最初は”何だこのGM…おわってるなぁ”っていう印象から入ったのですが、
まてよ…そもそも自分が編集してるのにこんなに自分を悪く書くっていうことは…悪く見せたいってこと?って疑問が生じ、どういうつもりなんだろう…と興味引かれて読み進めていきました。


そのうちGMのやりたいことがなんとなく分かってきて、最後にははっきりと分かります。
そのとき……不覚にもちょっと涙ぐんじゃいました。
まぁ僕は自分の作ったシナリオでNPCに感情移入しすぎて涙ぐんだこともあるので、涙腺弱い男ではあるんですが…。


うまくセッション管理することばっかり考えると惰性になってしまう。技術は向上しても精神は磨耗してしまう。セッション崩壊する危険性があってもたまには”本気”をだしたいなぁと思います。以前にも書いたんですけど僕はスチャラカでのアリシアンのロールに感銘を受けてこのTRPG業界入ってますから、本気のプレイってなんか懐かしかったし反省しちゃいました。


この話PCの本気さはストレートに伝わってくるんですけど、着目しなきゃいけないのはそのまえにGMが大マジなところですね。
まずGMが本気だす…。これが大事ですよね。いつもだと疲れちゃうのでたまにでいいと思いますが。


……とか言ったあとでいきなりシステムの話しだしちゃうところが僕のダメなところですが、
ローズトゥロードのシステム…知らないんですけどリプレイを読む限り”奇跡を許す”作りなように思えるのですがこれは本当でしょうか。魔法とかも自分で制御できないけどかなり強力で運によっては一発でシナリオひっくり返せそう。このリプレイを読むとそういうイメージが湧いてしまうんですけど正しいのでしょうか。


GMはシステムまで含めて非常によく考えてシナリオ立ててると思いますね。