オタク女子研究 杉浦由美子

オタク女子研究 腐女子思想大系

オタク女子研究 腐女子思想大系

帯に”受け攻め萌えで世界を語れ”とあるのですが、
受け攻めで世界を語ると単純におもしろいですね〜。


僕がこの受けとか攻めとかあまり理解してないのですけど、
受け=女役、攻め=男役ぐらいの認識でも楽しめます。


例えば…僕なりにこれで遊んでみると…
大塚英志×東浩紀
なんて考えるだけでおもしろいですよね。
文法的には×の前にくるほうが攻めらしいのでこの場合は大塚攻めの東受けですね。
こうするだけでまじめな論争とかが全てギャグになってしまいます。
たぶんまじめならまじめなほどおもしろいと思いますね。
本書では政治のネタが例としてあがってました。
あとは逆転させるおもしろさもありますね。
普通に考えれば
銭形×ルパン三世
だと思うんですけど
ルパン三世×銭形
だったとすると急に深い話になる。
実は逆だったとかって面白いですね。


そのほかにものへたれ攻めとか攻めと受けに形容詞をつける遊び方もあるのですが、これはなかなか難しい。このへんの使い方をもうすこしうまく説明してもらえるといっそう楽しめる本になると思います。でもへたれ攻めって浸透してますけどへたれなのに攻めっていうのは概念的にもおもしろいところですよね〜。


なんにしろ権力関係の強弱を楽しく話題にできるいいツールだと思いました。