Pulp
- 作者: 森橋ビンゴ,隼優紀
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2005/12/24
- メディア: 文庫
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- 作者: 森橋ビンゴ,隼優紀
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/03/30
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えっと絵がかわいいです。
いきなり絵をほめるってことは内容がいかんのかと思われるかもしれませんが、そんなことはない。
話の筋としてはおもしろいと思うんですよね。でもディティールがいまいちな気がします。
なんにしろまだ完結してませんし完結したら読むって方針でもいいと思いますね。
ここから先はネタバレなので反転してお読みください。
ディティールがいまいちと申し上げましたが、例えば
リストカットとして相手に血を飲ませてSEXでないコミュニケーションするとかありがちですよね。
僕なんか”もう単純にしちゃえばよくね”とか思うのですが、でもこういうときにSEX以外のコミュニケーションをとるというところに僕のなくした青春の機微があるのかもとは思います。
リストカットをモチーフにするのを”単にはやりだから”っていうことではなく著者の周りにそういう人がいるらしいっていうのは救いだと思います。流行ってことじゃなくて著者がこのことに問題意識をもっている。でもあまりにその内面がわからないため、定型的な表現を使いすこしちゃちな印象になってしまうのかもしれませんね。
ところですごく個人的なんですけど主人公の嬢(名前です)が学校にいごごちの悪さを感じている場面で”制服も似合ってない気がする”と表現してあるところはすごく気に入りました。
服が似合ってるか似合ってないかでいていいのか悪いのか決まるなんてわりと男の発想ではでてこないところだと思います。新鮮でした。