東京タワー 江國香織

東京タワー (新潮文庫)

東京タワー (新潮文庫)

年上の女性と付き合う(っていっていいか微妙だけど…)透と耕二の話。
いきなり私事ですが…、年上のほうが好みです…。


僕も大学生のころ年上の女性とこういった関係になったりしまして、
すごく貴重な経験だと思っていたのですが、
この本の中の出来事と似たようなこともあってすごく懐かしかったです。


ちょっと印象に残ったのは、詩史があるピアニストを”数学的な演奏をする”とか表現ところなんです。
なんていうかこういうこといいたい人いますよね。
たぶんなんとなくそういっているだけだろうなぁとは思うのですが、
年下の男に対して、”私は芸術とか音楽とかそういうものをよく知っているんだ”と思わせたい背伸びが実はかわいいところだと思うのです。(でもそこを指摘するのは野暮なのでやめておきましょう。それにかわいいとか思っても伏せておいたほうがきっとおもしろいですよ。素直によくわからなかったけど…〜〜だと思ったとかいいましょうね。)


男は男で女性に頼られるようにすこし背伸びをする。
こういう関係は好ましいと思います。


というわけで結論は…年上の女性希望!…っとわけのわからん結論になってしまいました。


しかし東京タワーといえばリリーフランキーのほうも読んでいるもののいまいち文体に慣れなくてスピードがあがらないなぁこまったものだ。