TRPGプレイヤーは大塚英志に自覚的か?

一気に書かずにだんだん書き足していくので論拠とかが不十分でリンクで飛んできたひとにはなんだか申し訳ないなぁと思いつつ…。

現在のTRPGの現状を語るのに大塚英志ってわりとキーパーソンだと思います。
特にこの前よんだ”物語の体操”とか”キャラクター小説の作り方”とかすごく役に立つことが書いてあると思うのですけど、論考サイトでそんなに議論されていませんね。

東浩紀とかそういった批評やファウスト読者とTRPGプレイヤーで少し隔たりがあるのかなぁ。
かなり近い分野だと思うんですけどね。

”物語の体操”でのTRPGの取り扱い方というのは小説を書くための基礎体力作りとしてTRPGを訓練として取り上げています。
そういう意味では大塚英志というのは小説家の卵にとっては重要でもTRPGプレイヤーにとって重要な人というわけではないかもしれません。
しかし物語の作り方の基礎知識がTRPGで特にGMをするに当たって重要でないわけがないと思います。
”物語の体操”が意図する小説書きの特権の解体がTRPG側ではGMの特権の解体に当たります。


ここから先は僕の考えが入ってきますが、TRPGのシナリオ作りと小説のシナリオ作りはちょっと違ってきます。”物語の体操”ではカードを使った物語作成法が紹介されていますが、少し変更が必要かもしれません。どういう変更をしなきゃいけないかは今考え中です。


あと、もう一つ注目したいのはTRPGっていうのは ある世界観を使って新しい物語を作るという意味で二次創作的な意味合いがありますね。そのときにどうパロディをするのかっていうことを考えるに当たっても”キャラクター小説の作り方”なんてすごく参考になると思います。

今日はこんな感じで。

キャラクター小説の作り方
http://d.hatena.ne.jp/accelerator/20060121#p4
物語の体操
http://d.hatena.ne.jp/accelerator/20060121#p5