「金閣寺」 三島由紀夫

気にいっているというほどでもないが、まぁまぁおもしろかった。
普段僕も定理が美しいとかそういう使い方で「美」というものを使うが、
この「美」っていうのは何なのだろう?
何なんだという問いに答えがあった試しはないが、
この「定理が美しい」と言ったときの美しさというのは、
物理や数学好きとして考えてみる必要があると思う。
ここでの美しさはたぶん対称性があるという意味だと思うが、
じゃぁ対称性というものは何に依るのか答えるのは難しい。
結局一番抽象的に言えば何かの変換に対して同一だということであろう。
しかし話題がこの小説からはかなり離れてしまった。
作品を一つ読んだだけで三島がどうだというのはちょっと避けたい。
しかし、”真の美”のような言い方をたとえ小説の上でも
してしまうのは非常にロマンチストだと思う。
マッチョでホモな人間の内情みたいなものを見た気がした。

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