DISCIPLINE Active

なかなかいっちゃってるゲームです。
このゲーム少々珍しいのですが、マゾゲーなんですね。
つまり主人公は大抵性的にいじめられることによって
ある意味快感を得ます。

このことは人を萎えさせるよりも
むしろ興奮させるようにうまく働いているように思いました。

普通の人でも女の子を好きなようにしてみたいと思う一方
好きなようにされてみたいという欲求があるとは思うのですが、
好きなようにされるほうが自分は受身だし楽っちゃ楽ですよね。
だからまぁこういう欲求はあるし、
あまりみたことない行為というのは新鮮味があります。
マンネリに悩むこの業界では新鮮味はかなり大事だと思います。
エロゲーだけでなく雑誌やAV、もしくは実際のSEXにしても)。

ただし実際に根元を縛られたり、精液飲まされたりするようだと
なかなかつらいだろうなぁと思うのですが。
(余談ですが僕はフェラされた
 あとの口にキスすることにかなり抵抗がありました。)
ただそういう生理的につらいところはなかなか想像できないし、
むしろ積極的に想像しなければすむことなので、
ほんとに嫌なら想像しなければいいわけです。
そういうとこはゲームの良いところですね。

マゾゲーな話はこのへんにして
もうひとつこのゲームを包んでいる雰囲気は悪徳です。
正統派の悪徳というか悪意にあふれてますね。
倫理を持った音川と悪徳の象徴森本が対比されていると思うのですが
やっぱりインパクトは森本のほうが大きいいのではないでしょうか。
音川はいまひとつインパクトに欠ける気がします。
こんなゲームでは正統派であればあるほど犠牲者になってしまうだけです。
はっきり言って主役は森本レオナのほうなのではないでしょうか。
まぁ視点という立場で言えばサディストは見る側であり
見られる対象になり得ないので堕ちる対象として音川が
主役ではありえるとは思いますけど
音川の性格は常識的ではっきりいってつまらないわけです。
このゲームは悪徳に引かれる人間の精神をうまく表現できていると思います。

このゲームはよく妊娠シーンがでてきます。
妊娠というのはSEXの延長なのに一般的には
聖なる行為、良い行為、正しい行為、おめでたい行為とみなされるわけですが、
このゲームではその概念を蹂躙する行為にあふれています。

また、薬から始まり肉体改造(性転換、豊胸)もよく描写されています。
体をいじるという行為もかなりの悪徳とみなされると思います。
よくテレビでピアスの是非について
「親にもらった体に穴をあけるなんてとんでもない」という意見を聞いて、
なんだか保守的で押し付けがましい意見だなぁと思いましたが、
好きなように肉体改造され、妊娠させられ、堕胎させられる
シーンをみて、さすがに嫌な気分になりました。
ピアスとかには何の嫌悪感もなかった僕ですが
多少倫理にめざめるところがあります。
まぁここで一番の問題は本人の意思に反して肉体改造が
行われていることであって本人の意思による肉体改造を
否定する気はないのですけど
あんまりにもいたずらに体をいじるのは
ちょっと気持ち悪さがあるなぁと思いました。

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