Airについて

観鈴ちんの命日あたり、Airの話になりました。

今改めて考えると観鈴ちんってなんで死んだのかあるいは観鈴ちんの死になぜ共感が集まるのか分からなくなって(忘れてきて)しまいましたね。イエス的な犠牲だったようにも思うけど、日本人には償うべき原罪なんて希薄な概念だろうし……。あるいは咎なくして死ぬってのが可哀想でインパクトがあったってことですかね。 ぶっちーさんからはヒロインの設定はある程度複雑でないとあかんというコメントをもらってます。

実は他の作品と違って、僕はAirについては案外語ってないことに気づきます。Oneとリトルバスターズは大塚理論でばっちりなんで良く語ったんですけど、Airはあんまりですね。僕もAirが好きで名作否定って感じでもないんですが、僕は観鈴ちんより美凪のほうが好きで、Airにすごい思い入れがあるかっていうと違うんですよね。Air以外のOne, Kannon, クラナド, リトバ等のほうがヒロイン的な意味で思い入れがあります。

ただAirって2000年のゲームじゃないですか。15年も語り継がれるってオタク的な意味でなくても名作といわざるを得ないんじゃないですかね。携帯小説とかで15年語り継がれるものなんてあるかな。

Airがなんで名作なのか考えてみます。僕はAirは”加奈”の系列かなぁって思ってます(にゃあさんはヒロイン死亡系という意味でニトロプラスとの関連を気にしてました。)。グラフィックが垢抜けたのと、リアル志向じゃない世界観が加奈より受け入れられた理由かなぁ。他には文脈を美少女ゲームに限ってしまって(つまりTRPGとの連携は考えない)、選択肢をなくした上で悲劇に向かうという意味で”冒険した作品”という評価かなぁ。こういう冒険をした作品って最近なくて寂しいです。やりつくされて冒険の余地がないのかもですが。