メシアの処方箋 機本伸司

メシアの処方箋 (ハルキ文庫)

メシアの処方箋 (ハルキ文庫)

機本伸司の作品をもう一冊読みました。

今回は物理学ではなく生物学のお話で僕はあんまり得意分野ではないのですが、まぁだいたい分かったという感じです。今回はそういう科学のネタに考古学的なネタも入っていて面白かったですね。

個人的に気になったのは敵対組織のトップが名前だけでほとんど出てこないので、勧善懲悪みたいな解りやすさや爽快感にかけたことです。

また、最後の最後このお話の総括みたいな部分がちょっと強引な解釈なんじゃないかなぁと感じました。

ネガティブな部分を挙げましたが、総じてなかなか読み応えのある良作だったと思います。